エクソンモービル(Exxon Mobil Corporation)(NYSE:XOM)は、英領ガイアナ産原油400万バレルをインドのインディアン・オイル・コーポレーション(Indian Oil Corp.)とヒンドゥスタン・ペトロリアム(Hindustan Petroleum Corp.)に販売したとのこと
ロイター通信によると、インドの石油精製業者がガイアナ産原油を購入するのは今回が初めてである。
特に、インディアン・オイルは200万バレルのゴールデン・アローヘッド(GAH)原油を購入した。これはGAH原油の初めての取引で、12月から1月の間に到着する見込みである。
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一方、ヒンドゥスタン・ペトロリアムはリザとユニティ・ゴールドの原油合わせて200万バレルを同じ期間に配送する契約をした。
配送は2025年後半か2026年初めに行われる予定である。
アジアにおける戦略的市場拡大
この動きは、ガイアナの生産が引き続き増加する中、エクソンモービルのアジアにおける顧客基盤拡大の反映である。
この売却は、世界で最も成長著しいエネルギー市場の1つであるインドにおける同社の影響力を高めると同時に、インドの原油輸入の多様化を図る同国の取り組みにおけるエクソンの役割を浮き彫りにした。
特に、8月にエクソンモービル・ガイアナは英領ガイアナの海岸沿いにあるスタブローク地区のイエローテイル開発で生産を開始した。
スタブローク地区最大のFPSOであるONE GUYANA号は、年間平均で1日あたり25万バレルの石油を生産し、200万バレルの原油を貯蔵する予定である。
インドの原油輸入の多様化
報告によると、インドの精製業者は生産量が伸びている南米からの新しい種類の原油を試すことで、原油混合の幅を広げている。
多様化の努力はロシア産原油の代替手段も提供しており、ウクライナでの戦争の中、モスクワからの輸入削減に関する米国のニューデリーへの圧力が続いている。
世界の深海成長
エクソンモービルの子会社は、エクイノール、ペトロガルブラジル、PPSAとともにバカルハウ油田での石油生産を開始した。
これは、エクソンモービルのブラジルでの最初のアップストリーム生産であり、同社の世界的な深海成長戦略における重要なマイルストーンである。
同社は10月31日に第3四半期の決算を発表する予定である。投資家は、Global X Funds Global X PureCap MSCI Energy ETF(NYSE:GXPE)やVanguard Energy ETF(NYSE:VDE)を通じてXOMにエクスポージャーを得られる。
価格の動き:XOM株は、金曜日の最新のプレマーケット取引で0.44%下落し、110.15ドルで取引されていた。
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