本日の株式市場で、エクソン・モービル (Exxon Mobil Inc.)(NYSE:XOM)の株価は0.34%上昇して110.68ドルとなった。さらに、この1カ月で株は0.08%下落したが、1年間では5.99%上昇している。このセッションで同社の業績が好調であることを考えると、株主は同社の株が過小評価されているのかどうかを気にするかもしれない。
競合と比較したエクソン・モービルの株価収益率(P/E)
P/E比(株価収益率)は現在の株価を企業の1株あたり利益(EPS)で割ったものを測定する比率で、これは長期投資家が企業の現在の業績を過去の利益、過去のデータ、業界または指数(S&P 500など)の総合市場データと比較するために利用される。高いP/E比は、投資家が会社の将来の業績が良くなることを期待しており、株価が過大評価されている可能性があることを示す。ただし、必ずしもそのような意味にはならない。これは、投資家が将来の四半期の業績が向上することを期待しているため、現在高い株価で株を買うことにもつながる。その結果、投資家は将来の増配についても楽観的になる。
石油・ガス・消耗性燃料業界のP/E比(株価収益率)の総合数値は36.48で、これに対してエクソン・モービルは14.07という低いP/E比を持っている。株主は、このことから同社の株が業界平均より低く評価されているのではないかと考えるかもしれない。また、この株が過小評価されている可能性もある。
要するに、P/E比は企業の業績を分析するための有用な指標であるが、その制約もある。P/E比が低いと、それは会社が過小評価されていることを示す場合があるが、将来の成長に投資家が期待していないことを示す場合もある。さらに、P/E比は他の要因と独立して使用すべきではなく、業界の動向やビジネスサイクルなどの他の要因も株価に影響を与えることがある。そのため、投資家は、他の財務指標や定性分析と組み合わせてP/E比を使用し、情報に基づいた投資判断を行うべきである。