マサチューセッツ州選出の民主党上院議員エリザベス・ウォーレンは水曜日、トランプ大統領は今の時期にはふさわしくない指導者だと述べている。トランプ前大統領がこれまでに政府機能停止時に見せた対応を振り返ると、大統領は議会ではなく政権の閉鎖に際して最終的な責任を負うことが明白であるためだ。
ウォーレン議員、トランプ前大統領の閉鎖時対応を指摘
ウォーレンはXに「私はドナルド・トランプに同意する。トランプは今の時期にふさわしい指導者ではない」と投稿した。ウォーレンはさらに、「今日のドナルド・トランプは昨日のドナルド・トランプからヒントを得るべきだ」という発言を掲載した画像を添付し、今回の閉鎖に対する責任を認めるべきだと主張している。
ウォーレンはトランプが2011年にNBCの「トゥデイ」番組で語ったことを引用した。トランプは当時、オバマ大統領下での閉鎖の可能性について「私の意見では、民主党が非難されるとか、共和党が非難されるとか聞いているが、実際には大統領が非難されると思う…もし政府機能が停止したら、それはアメリカ合衆国大統領にとって非常にネガティブな印となるだろう。国民をまとめなければならないのは大統領なのだ」と語っていた。
関連:マイク・ジョンソン議員、政府機能停止で共和党員「延長された休暇中」発言
2013年にも政府機能停止の可能性が取り沙汰されたが、トランプはフォックス・ニュースで「人々は政府機能停止の責任者として『アメリカ合衆国大統領』を記憶することになるだろう。プレッシャーをかけられるのは大統領だ」と発言している。
閉鎖に伴う医療政策の適格性を巡り両党譲らず
トランプと共和党の同盟者たちは今回の政府機能停止の責任を民主党に押し付けようとし、彼らが不法滞在者に「無料医療」制度を推進していると非難している。AP通信による独立系ファクトチェックによると、不法移民はメディケイドやACAマーケットプレイスのプランなど連邦政府の支援対象の医療制度の適格者ではない。
民主党は、自らは共和党がこの行き詰まりを引き起こしたとし、トランプ大統領は誠意ある交渉を拒否したと非難している。
ウォーレン議員、関税政策やデータの透明性にも批判を展開
ウォーレンは閉鎖以外の部分にも批判の手を広げている。水曜日の別の投稿で、トランプ政権の関税政策は住宅をさらに高価なものにしたと主張し、貿易政策の動きと住宅価格の手頃さの悪化を結びつけた。ウォーレンは先週、ホワイトハウスが今回の閉鎖期間中に9月の雇用レポートを隠蔽したと非難している。これにより国民と連邦準備制度理事会は「無暗に飛行している」状態となった。
この政争は、ワシントンの政争におけるよくあるパターンを浮き彫りにした。すなわち、連邦のサービスが停滞し職員が不確実な状況に身を置く中で、大統領とその対立者たちは互いに責任を押し付け合っている。同時に過去の声明が再び表面化し、現在の論点が試されることにもなった。
写真提供:Sheila Fitzgerald / Shutterstock.com
次を読む: