株式専門テレビ局CNBCのジム・クレイマー氏は、ドナルド・トランプ米国大統領の最新コメントについて歓迎の意を示した。トランプ氏が、日本側の買収提案に了承の意を見せない姿勢を示しているためだ。 トランプ氏は「日本や他の国に行ってしまうのは嫌だ」と発言。このため、アメリカンスチール(NYSE:X)が日本の製鉄大手新日本製鐵(OTC:NPSCY)(OTC:NISTF)によって150億ドルで買収されることが却下された。
クレイマー氏は、アメリカンスチールを支持する立場をとり、「日本の鉄鋼ダンピングにノーを突き付ける賢い決断」と表現していると、Xは語った。
出来事の詳細: トランプ氏は水曜日の夜にオーバルオフィスで行われた記者会見で、アメリカの産業にとっての重要性を強調し、アメリカンスチールを「非常に特別な会社」と呼んだ上で「日本や他国に行ってしまうのは嫌だ」とも発言したことで、アメリカンスチールの今後に新たな不確実性がもたらされた。
これは、この買収が米国の国家安全保障に関わる問題について45日以内に提出するよう求められた後わずかの日のことである。米国における外国投資委員会(Committee On Foreign Investment In The United States)による検討の再開が命じられたのだ。
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なぜ重要なのか: この買収提案は、バイデン米政権によって今年1月に米国の国家安全保障を理由に却下されている。しかし、クレイマー氏がこの買収提案に反対する理由は、他のアメリカの鉄鋼会社、特に最大手のニューコア(Nucor Corp.)(NYSE:NUE)への影響だという。 米国市場は、米国経済のインフラ整備にビジネスチャンスを見出している。 (ソース:Yahoo Finance/Insider Monkeyより)
クレイマー氏がXに投稿した文章において、日本のこの巨大な企業について「鉄鋼ダンピング」と言及するものと思われる。この報道の後、日本製鐵の株価は急落し、米国市場での株価は約11%下落した。 一方、現在のところ、東京では新日本製鐵の株価が急上昇しており、このコメント執筆時点で5%以上の上昇が続いている。
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