グローバント(NYSE:GLOB)は、現在週足チャートで18段階からなるアディシュタナサイクルの第16段階にある。同社の株はアディシュタナ・グナ・トライアドを通過しているが、この形成は長期的な弱気相場を示唆している。これまでのサイクルの動きと、投資家が留意すべき点を解説する。
グローバントの月足チャートにおけるサイクル
定量的シグナルと行動原型を組み合わせた独自のフレームワークであるアディシュタナ原理によると、グローバントの月足チャートはほぼ予想通りの動きをしている。
同株はアディシュタナ・ヤジュナ形成を特徴とする第3段階にある。これは上昇で始まり急落する構造で、グローバントはすでにこの形を完成させている。株価は238ドルの高値から約72%下落し、66ドルまで値を落とした。
この下落を理解するには、月足チャートの第2段階を振り返ることが重要である。原理によると、第2段階は2つの明確な部分に分けられる。
- サンキャ期間(第2段階初期): この段階は通常、株価の保ち合いか弱気相場の序章となる。
- ブッディ期間(第2段階後期): 通常、強いブレイクアウトが見られる。

グローバントの場合、株価はサンキャ期間中に弱気で推移するどころか、425%もの急騰を記録したのである。こうした投資家の楽観的な見方は、当然ながらアディシュタナ原理に従ってブッディ期間に市場で修正されることとなった。
この不安定さは第3段階にも引き継がれ、より強いヤジュナ形成を駆動した。ヤジュナの後期段階ではしばしば短命な株価回復が見られるが、グローバントはリバウンドの試みが見られる以前に、まずは46ドル近辺の第2段階の安値を試す可能性がある。
似たような第2段階の不整合を示したCAVAグループについてのコメントはこちら CAVAグループ:株価に重くのしかかる連続した不確実性
週足チャートの弱気な見通し for グローバント
週足チャートでは、グローバントはアディシュタナサイクルの第16段階にあり、グナ・トライアドを通過している。
第14、第15、第16段階はトライアドを形成しており、第18段階のサイクル最高点であるニルヴァーナに到達できるかどうかを見極めることになる。ニルヴァーナが起こるためには、トライアドが強くクリーンな上昇構造を表すサトグナの存在を示さなければならない。
私の著書『Adhishthana: The Principles That Govern Wealth, Time & Tragedy』より引用:
「トライアドのどれにおいてもサトグナが著しく欠如している場合、第18段階でニルヴァーナは訪れない」

グローバントは第14段階、第15段階でいずれも強気の兆候を示さなかった。ヤジュナ形成によって形作られている第16段階もこれまでのところ弱気である。11月下旬に終わると思われる第16段階でサトグナが欠如していることから、来年6月に始まる第18段階でニルヴァーナに到達する可能性は極めて低いと考えられる。
投資家の見通し
グローバントは月間と週間の両サイクルにおいて圧力を受けている。月足では、同株はリバウンドの可能性がある46ドル近辺の第2段階の安値に向かっていると思われる。週足では、トライアドにサトグナが欠如していることから第18段階でニルヴァーナに到達しないことを示唆している。
投資家は注意深くあるべきで、ポジションを取るのは避けた方が良い。第2段階の安値以降に株価が回復したとしても、サトグナが欠如していることから長期的な株価の動きは継続的な回復ではなく、むしろ下落と保ち合いになるだろう。