Shell Plc(NYSE:SHEL)の株価は木曜日にやや上昇した。この日、同社は2025会計年度第3四半期の決算を発表した。
詳細
AADS(1米国預託株式あたりの調整後希薄化収益)は1.86ドルでコンセンサス予想の1.71ドルを上回った。
ただし、売上高は681.5億ドルでアナリストの予想の728.1億ドルを下回った。
総調整後収益は54億ドルに達し、より高い取引および最適化マージン、販売量の増加、好ましい税金がこれを支えた。
シェルは同四半期に122.1億ドルの営業キャッシュフローを創出した。
部門別業績
統合ガス生産は四半期比2%増の日量934,000バレルの原油換算量で、LNG液化量は四半期比8%増の729万トンだった。
実現売液化天然ガス価格は1バレルあたり60ドルから58ドルに下落し、ガス価格は1,000標準立方フィートあたり7.20ドルから7.30ドルにわずかに上昇した。
マーケティングの販売量は四半期比でほぼ横ばいの日量282万バレルだった。
モビリティ部門の生産量はわずかに増加して日量206万バレル、潤滑油は88,000バレルに増加したが、部門別の生産量は681,000バレルに低下した。
自社株買いと配当
同四半期の株主への総分配額は57億ドルで、その内訳は買い戻し額が36億ドル、現金配当が21億ドルだった。
シェルは35億ドルの自社株買いプログラムの開始を表明した。このプログラムは2025会計年度第4四半期の決算発表前に完了する見込みである。
同社は、2025年11月14日時点の株主に対し、12月18日に1株あたり0.3580ドルの第3四半期配当を支払うと発表した。
四半期末のネット債務は412億ドルで、前四半期の432億ドルから減少した。また、財務レバレッジは前四半期の19.1%から18.8%に低下した。
見通し
同社は2025年第4四半期の統合ガス生産量が日量92万~98万バレルの原油換算量、LNG液化量が740万~800万トンになると予想している。
上流部門の生産量は日量177万~197万バレルの原油換算量で、マーケティング部門の生産量は日量250万~300万バレルの範囲になる見込み。
製油所の稼働率は87%~95%の間で、化学プラントの稼働率は同四半期に71%~79%の範囲になると予想されている。
2025年通年の設備投資額のガイダンスは200億~220億ドルのままである。
株価の動き:木曜日のプレマーケット取引で、SHEL株は0.36%高の75.82ドルで取引されていた。
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