Protagonist Therapeutics, Inc. (NASDAQ:PTGX) は、中等度から重度の銀屑病治療薬に関する新しいデータを発表しました。第3相の試験は、思春期および大人を対象として同時に実施されました。
このICONICプログラムには、JNJ-2113のデータを用いた副グループ解析によるicotrokinraのデータが、ジョンソン&ジョンソン(NYSE:JNJ)との提携によって生まれました。
2025年の小児皮膚科学会(WCPD)年次総会でのデータによると、一日一回のicotrokinra治療を受けた思春期の患者は、大人の患者に比べて16週目で肌のクリアまたはほぼクリアを達成する率が高かったとのこと。なお、新しい安全信号は特定されていない。
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ICONIC-LEAD研究の思春期コホートからの主要な所見は以下の通りです。
- 16週目に、一日一回のicotrokinra治療を受けた患者のうち84.1%が、調査者による世界的評価(IGA)スコアが0/1(クリアまたはほぼクリアの肌)になりました
- 70.5%が乾癬領域および重症度指数(PASI)90応答を達成しました。一方プラセボを受ける患者においては、それぞれ27.3%、13.6%でした。
- 反応率は24週目まで継続的に改善し続け、思春期患者のうち86.4%が IGA 0/1 および 88.6%が PASI 90 を達成しました。
- 24週目では、思春期患者のうち75%が IGA 0(完全にクリアな肌)を達成し、63.6%が PASI 100 を達成しました。
- 16週目で、icotrokinraは好ましい安全性プロファイルを示し、icotrokinra治療を受けた思春期患者のうち50%が1つ以上の有害事象(AE)を経験しました。これに対してプラセボ治療を受けた思春期患者のうち73%が16週目に1つ以上の有害事象を経験しました。新しい安全信号は特定されていません。
3月には、Protagonist Therapeuticsは包括的な第3相臨床プログラムと、銀屑病に関する初のヘッド・トゥ・ヘッド試験の計画について、icotrokinra(JNJ-2113)の新しいデータを発表しました。
約半数の中等度から重度の銀屑病患者のうち、icotrokinra治療を受けた患者は24週目にて、肌が完全にクリアになるという結果が出ています。
株価動向 PTGXの株は前場取引で0.16%安の42.50ドル、JNJの株は0.11%安の150.81ドルで推移しています。
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