金曜日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)は、大うつ病(aMDD)の併用療法としてκオピオイド受容体(KOR)拮抗薬であるアチカプラントの第3相開発プログラム「VENTURA」の中止を決定した。
この決定は、対象患者集団の効果不足に続くもので、VENTURA開発プログラムからのデータでアチカプラントが安全で良好な耐容性を持つこと、新たな安全性シグナルが確認されなかったことが確認されている。
同社は、アチカプラントの将来の開発機会について調査する予定だ。VENTURA開発プログラムからの全データ解析は進行中であり、今後の医学会で共有される予定だ。
仮想通貨(aMDD)に対するアチカプラントの第3相KOASTAL-1試験のデータがリリースされたのは1月のことだ。
この研究は、第6週におけるモンゴメリー-アスベルクうつ病評価尺度(MADRS)総合スコアのベースラインからの変化の主要エンドポイント、およびスネイス-ハミルトン快楽尺度(SHAPS)スケールのベースラインからの変化の、統計的に有意な改善を示さなかった。
アチカプラントと同様、ナバカプラントもκオピオイド受容体拮抗薬である。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、このニュースを受けて神経科学分野のリーダーシップを継続していると述べている。
大うつ病の他の治療薬であるスプラバト(エスケタミン)については、1月には、少なくとも2種類の経口抗うつ薬に不十分な反応を示した成人の大うつ病患者に対する唯一の単剤治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けている。
スプラバトは、1株132ドルの現金で、総額約146億ドルでIntra-Cellular Therapies Inc.(NASDAQ:ITCI) を買収することに合意した。
スプラバトは2024年に、全世界でおよそ101億ドルの売上を達成している。2024年5月に、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、成人および高齢者の大うつ病患者を対象とした、ベースライン抗うつ薬の併用療法としてセルトレキサントの有効性と安全性を評価する第3相MDD3001臨床試験のトップライン結果を発表した。
この検査は、セルトレキサントが、従来の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)/ セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)単剤治療に反応不十分だった患者において、統計的にも臨床的にも意味のある形でうつ病症状を改善し、睡眠障害の結果を改善したことを示している。
株価動向:最後のチェックでの金曜日のプレマーケットで、JNJの株は前日比0.20%安の165.50ドルで推移している。
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