自動車研究会社S&Pグローバル・モービリティによると、General Motors(NYSE:GM)の消費者はメーカーに最もロイヤルで、一方でTesla Inc.(NASDAQ:TSLA)の車両のオーナーは車種に最もロイヤルだという。
出来事: 先週、S&Pグローバル・モービリティはアメリカでの新しい小売車両リストラ登録1310万件をレビューし、2024年1月から12月までのデータをもとに自動車ロイヤリティー賞の受賞者を発表した。同社によると、2024年のロイヤリティ率は合計3年連続で前年同期比で上昇し、消費者の多くが新しい車を購入する際に前のブランドに留まるようになったという。 自動車メーカーへのロイヤリティ全体でGMが受賞し、一方で製造車種へのロイヤリティ全体でテスラが受賞した。両社とも、2023年にもロイヤリティ賞を受賞した実績がある。
リンカーン・コルセア(Lincoln Corsair、Ford Motor Co.(NYSE:F)製)が車種にロイヤルである賞を獲得した。
なぜ重要か: ロイヤリティ賞は総ロイヤリティ、つまりクルマのメーカーに対するロイヤル度を示すので、その意義は極めて大きい。 ジョー・ラフェア(Joe LaFeir)、S&Pグローバル・モービリティの自動車アドバイザリー・パートナーのCEOは、「ブランドのロイヤリティは、まだパンデミック以前の水準を下回っていますが、我々は顧客が慣れ親しんだブランドに戻るという一貫したトレンドを見始めています。これは、我々が自動車需要に関する関税や貿易の影響を評価し、ブランドの健康状態を見きわめる上で重要になります。」と述べた。 「この期間において、業界全体の不確実性を把握する上でリテンション(顧客の維持)はさらに重要であるということだ」 アメリカの大手ニュース社は、4日にメキシコとカナダからの輸入品に対する25%の関税を提案しており、自動車産業にも大きな影響を与えると予想されている。というのも、GMとフォードは自社の一部の車両をメキシコで製造しているだけでなく、その製造に関わる部品を国境を越えて移動させなければならない状況にあるためだ。
フォードのCEOジム・ファーリーは2月に発表されたこの提案について、「もし関税がカナダとメキシコからの輸入品に対して25%の関税がかかり、それが長引いた場合、その結果、数十億ドル相当の業界の利益が失われ、米国の雇用にも悪影響を与え、業界全体の価値体系にも悪影響が及ぶということは疑いの余地がありません。関税は顧客にとっても高い価格を意味します。」と語っている。
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