テスラ社(NASDAQ:TSLA )の株価がCEOの政治的活動からの撤退を表明したことを受けて20%急伸しました。
出来事:先週、過去四半期間、トランプ政権と協力していたイーロン・マスクCEOは、自社の2021年第1四半期決算電話会議で、今後はより多くの時間をテスラに捧げると宣言しました。3月のエンディング・コールでのマスクCEOの発表は、株価急騰のトリガーとなり、株主がマスクCEOの関心をテスラに集中させることを確信しました。
週末までに、火曜日の終値237.97ドルから20%上昇し、1株286.85ドルとなりました。これにより、株価は20%上昇し68.20百万台ドルの価値を持ちました。アナリストらは、こうした急騰は、この電気自動車大手の持続的な回復の始まりを示すものである可能性があると楽観的な見方をしています。
一方で、マスクCEOの政治的野心に対する疑念が強まっていました。彼は連邦政府で解雇を引き起こす目的で「政府効率化局」に関与していたからです。そして今年第1四半期、国内外問わず、テスラのブランドに対する懸念が高まりました。原因は、テスラに対するボイコットや抗議活動の増加、また低調な販売と納品のデータがあります。
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「これは、マスクが行った会議の中で最も重要なものの一つとして歴史的に捉えられるだろう」と、ウェッジブッシュ証券のアナリスト、Dan Ives氏は述べています。Ives氏は、マスクCEOの政治的野心を以前から批判してきた、テスラの熱烈な支持者なのです。
金曜日、米国運輸省は自律車に関する緩和された規則を発表し、これによりテスラの株価に追い風が吹きました。
中国の自動車市場との競争が激化する中、米国の自動車会社の競争力を保つための規則の変更により、自動運転車の試験に使用される自動車は、特定の安全手順から免除されます。
なぜ重要か
マスクCEOのテスラへの復帰と彼の政治的追求からの関心の移行により、投資家たちの自信を取り戻したことが明らかになりました。それを示すものが、この株価急騰でしょう。
また、米国運輸省による自動車の自動運転の規則の緩和は、テスラの市場における地位をさらに強固なものとし、自動運転車の試験と開発が増加する可能性の道を開くことになります。
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Image: Shutterstock/Joshua Sukoff