ホワイトハウスの科学技術担当マイケル・クラツイオス長官が「時間と空間を操ることができる技術」を米国が所有していると主張したことが話題を集めている。
出来事:クラツイオス長官は、米国のイノベーションの復活を提唱したテキサス州でのエンドレスフロンティアーズ・テック・リトリートでのスピーチの中でこの発言を行った。
「私たちの技術は、時間と空間を操作することを可能にしています。 それによって、距離がなくなり、物事が成長し、生産性が向上します」とクラツイオス長官は述べた。
クラツイオス長官は、約半世紀前と比較して、今日の技術革新の停滞についても嘆いていた。
「アメリカが半世紀前に経験した変革のスピードと、今日の私たちの状況との間には隔たりがあります」と彼は述べた。
彼は、この「停滞」を能力の問題ではなく国の選択に帰した上で、「私たちの技術は、時間と空間を操作することができます」とも述べている。
クラツイオス長官は、自らのスピーチで、具体的にどのようなツールを指摘したのかは明らかにしていないものの、人工知能、バイオテクノロジー、半導体について言及した。
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なぜ重要なのか: このクラツイオス長官の発言は、トランプ政権が、アップルのiPhoneや半導体機器などの電子製品の関税免除など、テクノロジー分野の振興を目指す政策の動きがある中で行われた。
この1週間に発表された新たな大統領メモによれば、連邦機関にはインフラで新興技術を活用するよう指示が出ている。
一方で、NASAはトランプ政権による次期財政年度の提案計画の下で、科学予算について50%削減を受けることになっている。
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写真提供:Shutterstock