経済学者 ジャスティン・ウォルファース は、最近の貿易に関する意見、税金、関税収入について不安定な発言を繰り返しているトランプ大統領に反論した。彼はトランプ大統領の立場を「基本的には矛盾している」と述べた。
出来事 ウォルファース氏は火曜日に、関税収入を所得税を減らすか廃止することができるとするトランプ大統領の主張を退けた。ウォルファース氏はYahoo FinanceのThe Morning Briefに出演し、以下のように述べた。「トランプ大統領は嘘をついている。それが全てだ」と述べ、この計画を後援する「法案もプロセスも議会に提案するものもない」と付け加えた。
この主張自体以上に問題なのは、ウォルファース氏が述べるように、トランプ大統領の立場が「基本的に矛盾している」ということだ。彼は関税収入が所得税に代わるものとし、同時にこれらの関税を減らすであろうとする貿易取引を推進しているトランプ大統領の矛盾について述べた。
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ウォルファース氏は、「大統領には選択肢がある」と述べる。彼は、アメリカ企業に世界の市場を開放し、米国の消費者に国際商品へのアクセスを提供するような貿易取引を結ぶことができるし、「非常に高い関税を採用し、その収益をいくらか得ることもできるが、その両方を同時に選ぶことはできない」と述べた。pic.twitter.com/eZuMBurvmt
ウォルファース氏は、「この関税政策の最大の問題は、トランプ大統領の要求が日々変わっていることだ」と述べる。ウォルファース氏は、その根拠は国家安全保障と製造業の国内再配置、収益の増加、貿易赤字の削減を求めるものと変わっていることを指摘した。
この不確実性について、ウォルファース氏は、米国の外国との貿易取引を進めるためには、米国が提案している貿易取引の明確な方針が必要なのと同じように、企業も先を見通すことが難しいとした。
なぜ重要なのか ウォルファース氏は、最初からトランプ大統領の混沌とした経済政策と関税に関して強く批判してきた。彼は、「解放記念日」の翌日に「関税は『巨大な破壊』をもたらし、最終的には『誰よりも働くアメリカ市民を傷つける』ことになるだろう」と投稿した。
過去1週間にわたり、数多くの専門家がトランプ大統領による、関税による所得税の代替案に対して疑念を示してきた。モーディーズ(Moody’s)の最高エコノミストであるマーク・ザンディ氏は、今年の所得税の納付額は既に114兆ドルであり、関税収入が1000億ドルから2000億ドルに達するなら、それは非常に幸運なことだと述べた。
米国政府の「ショック・アンド・オー」の関税戦略は、一部の支持を集めている。その中には、アメリカの役割を再定義し、公正な貿易を奨励するためには関税が必要であると主張するEBeal Financial Corporationの創業者であるアンドリュー・ビール氏もいる。
写真提供: Shutterstock.comのEvan El-Amin氏
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