CNNマネーの「Fear and Greed Index(恐怖と強欲指数)」は市場のセンチメント全体の低下を示したが、木曜日にはこの指数が「中立」ゾーンに移動した。
木曜日の米国株は軟調に推移し、ダウ平均はセッション中に150ポイント以上下落した。投資家はFRB議長のジェローム・パウエル氏が金曜日に開催されるジャクソンホール会議で講演を行うのを前にリスクオフの姿勢を続けている。
ウォルマート(NYSE:WMT)の株価は、同社が第2四半期の混合決算を発表し、通年の見通しを引き上げたことを受けて木曜日に4.5%下落した。Coty Inc(NYSE:COTY)の株価は、第4四半期の調整後1株当たり利益のアナリスト予想外れを受けて約22%下落した。
経済データの面では、米国の新規失業保険申請件数は前週比1万1000件増の23万5000件となり、市場予想の22万5000件を上回った。米国の既存住宅販売は前月比2%増の年間換算率401万件となった。S&Pグローバルのサービス部門PMIは7月の55.7から8月には55.4に低下したが、製造業PMIは7月の49.8から8月に53.3に上昇した。
S&P 500の銘柄の大半は軟調な展開となり、消費者裁量、公益事業、消費者必需品株が木曜日に最大の下げ幅を記録した。しかし、エネルギーと素材株は市場全体のトレンドに逆らい、セッションを高値で終えた。
ダウ工業株30種平均は木曜日に約153ポイント下落し、44,785.50で取引を終えた。S&P 500は0.40%下落して6,370.17になり、ナスダック総合指数は0.34%下落して21,100.31となった。
投資家は今日、BJ’sホールセール・クラブ・ホールディングス(NYSE:BJ)、バクル(NYSE:BKE)およびゴールド・フィールズ(NYSE:GFI)の決算を待っている。
CNN BusinessのFear & Greed Index(恐怖と強欲指数)とは?
現在54.3の指数は、木曜日に「中立」ゾーンに移動した。前の指数は55.2だった。
Fear & Greed Index(恐怖と強欲指数)は、現在の市場のセンチメントの尺度である。これは恐怖が大きくなると株価に圧力がかかり、強欲が大きくなると株価に逆の影響が及ぶという前提に基づいている。この指数は7つの等重指標に基づいて算出される。指数の範囲は0〜100で、0が最大の恐怖を表し、100が最大の強欲を示す。
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写真提供:Shutterstock