ダッチ・ヘルスケア・テクノロジー・グループのKoninklijke Philips NV(フィリップス、NYSE:PHG)の株は、四半期決算が予想を下回る結果に終わり、水曜日の取引で下落している。
フィリップスは第4四半期の売上高が504億ユーロ(約525億ドル)を報告、1年前の50億ユーロからわずかに上昇しているものの、市場予想の510億ユーロを下回っている。
同社は四半期純利益(調整後)が51セントを報告、1年前の40セントから上昇しているが、市場予想の57セントを下回っている。
四半期間の比較注文受注は2%増となり、北米と成長市場で強いパフォーマンスを見せたが、中国の需要は10%台の下落となり、これが部分的に吸収されている。
四半期決算でグループの比較売上は1%増加し、そのうちの5%は世界の他の地域が占め、中国の10%台の下落により大部分が吸収されている。中国では市場環境が依然として不透明な見通しである。この一方で、この1年間の比較注文受注と売上は1%増加し、中国を除くと4%増加(管理上の0.5%-1.5%のガイダンス内)となった。
ダイアグノスティクス&トリートメント部門およびパーソナルヘルス部門の四半期比較売上は、それぞれ1%および2%の減少となった。中国での需要の10%台の減少が背景にある。
四半期純損失額は3億3400万ユーロで、1年前の3900万ユーロの利益からの反転である。フィリップスのこの四半期の損失の大部分は、4億4900万ユーロの税金を132ユーロの信用と相殺したことによる。
調整後EBITAは6億7900万ユーロで6530万ユーロから増加し、調整後EBITA率は13.5%となった。
今後の見通しフィリップスは、2025年の四半期純売上が1%〜3%の増加、中国での中〜一桁の減少が含まれると予想している。同社は、調整後EBITA率は11.8%〜12.3%に、30〜80ベーシスポイントの上昇を予測している。
フィリップスは、2025年のこの四半期において、類似の売上高は後半期に集中すると予測している。これにより、中国での需要が低く、ロイヤリティの段階的な売上により、調整後EBITA率が相応に低下するため、四半期間の売上は中一桁の減少となる。
フィリップスは、2023年から2025年までの生産性の節約目標を20億ユーロから25億ユーロに引き上げ、コスト効率化と経営モデルの更なる簡素化によってこれを達成する考えだ。このうち8億ユーロは、2025年に達成される予定である。
フィリップスはまた、精算後のフリーキャッシュフローに関する見通しも提示しており、四半期で4億〜6億ユーロの間の数字を予測している。
株価動向水曜日の最終取引で、フィリップスの株は11.6%下落の25.03ドルとなっている。