ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のアナリスト、マーク・デランイ氏は、BorgWarner Inc.(NYSE:BWA)の格付けをニュートラルからバイに引き上げ、34ドルの株価予測を発表しました。
デランイ氏によれば、BorgWarnerは米国の輸入レベルが平均以下であるため、現在進行中のあるいは将来の関税から比較的リスクが制限されているとのことです。
貿易態勢には不利な顧客ミックスのために中国で苦戦している多くの西洋のサプライヤーに対し、BorgWarnerはこの地域でのポジションを強化している点が特筆されます。
会社の総収入の内、約20%が中国から、約75%が国内の中国の自動車メーカー(OEM)からのもので、このうち約90%が国内OEMのe製品ビジネスにもつながっています。
デランイ氏は、BorgWarnerのハイブリッドおよび内燃機関製品の方が需要が高いと予想されており、同社の広範なポートフォリオ(全ての動力伝達タイプ向けの製品を含む)により、これからの市場動向に対処できる立場にあると強調しています。
また、ブローカーはBorgWarnerが中国の国内自動車OEMと製品を展開する予定の多数の新製品ローンチについても強調し、これにより同社のこの重要な市場における地歩が一層強固なものとなるでしょう。
ハイブリッドおよびバッテリー電動車の1台当たりのコンテンツが多いという理由から、BorgWarnerは中期においてハイブリッド車の台数比率が上昇するという点で恩恵を受けると予想されています。
同社のe製品部門はまだ損失を出していますが、デランイ氏は同社の持続的な成長に伴う今後のリストラの取り組みが、同社が利益を追求する方向に向かわせるだろうと述べています。
株価動向:木曜日、BWAの株は4.54%安の25.67ドルで取引を終了しました。
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写真はShutterstockのT. Schneider氏のもの