最近、副大統領であるJD・バンス氏がオハイオ州で幼い娘と外出していたところ、親ウクライナ派のデモ隊によって取り囲まれるという出来事が起きた。
出来事の詳細:バンス氏は、オハイオ州シンシナティのイースト・ウォルナット・ヒルズにある自宅の近くで、ウクライナ支持者によるデモ隊「スラヴァ・ウクライニ」を目撃した。このデモ隊は30~40人ほどの群衆で構成されており、ウクライナを支持する標語が書かれた看板を大々的に掲げていた。デモ隊はバンス氏について「スラヴァ・ウクライニ」というスローガンを叫びながら彼について歩いていき、その結果3歳の娘が明らかに不安と恐怖を感じるようになったという。
バンス氏は娘の注意をそらすためにデモ隊と対話に入ったが、この際のバンス氏とデモ隊とのやりとりについて、バンス氏は「おおむね礼儀正しいやりとりだった」と語った一方、子供を政治のデモに巻き込むことを批判した。
バンス氏は「デモ隊と会話することで、少しでも早く娘をほうっておいてもらおうと思った(ほとんどのデモ隊員は同意した)」とX社のプラットフォームで書いている。
バンス氏は「その後の対話はだいたい礼儀正しいものだったが、3歳児を政治の抗議行動の一環として追いかけまわすのは最低だ」とも付け加えた。
また、バンス氏は「米国の2028年大統領選に共和党の候補者として名乗りを上げる政治家は?」というタイトルの記事を投稿した。その記事はこちらから読むことができる。
この会話の具体的な内容については副大統領側から明らかにされていないが、先月副大統領がウクライナ大統領ヴォロディミル・ゼレンスキー氏との間に行われた緊迫した会議については既報の通りである。
この会議では、ゼレンスキー氏がロシアのウラジミール・プーチン大統領がウクライナとの停戦協定を実行に移すことに懐疑的な立場をとったことが明らかになり、その後、米国副大統領自身とウクライナ大統領との関係は険悪化した。
この緊張した会議の結果、米国はウクライナに対する援助を停止し、諜報活動の情報提供も中止している。バンス副大統領は以前にも、バーモント州の訪問中にウクライナ支持者による抗議行動に遭遇したことがある。
今回の事件が重要である理由:この出来事には、米国とウクライナの間に緊張が持続しているという事実がある。特に両国の指導者が行った緊迫した会議の後、ウクライナ支持者との衝突は、地政学的な問題に対する一般市民の認識と懸念を浮き彫りにしている。
このデモ隊との対立が、米国の公式行事だけでなく副大統領の私生活にまで及んでいる事実は、この問題に対する市民の感情の深さを物語っている。
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