アリババ・グループ・ホールディング(NYSE:BABA)百度(NASDAQ:BIDU)、PDDホールディングス(NASDAQ:PDD)、JD.com(NASDAQ:JD)など、電動車メーカーのNIO(NYSE:NIO)Li Auto(NASDAQ:LI)XPeng(NYSE:XPEV)など、アメリカ市場に上場している中国企業の株は、先週金曜日に続き値上がりしている。
中国のテック企業のバロメーターでもあるアリババは、強気の決算を発表し、これが中国市場の景気回復を後押ししている。なお、この中国市場の景気回復には、不動産市場の売りオフと経済の減速が影響している。
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アリババは、38.38百億ドル(約42376億円)というコンセンサスの予想額である38.19百億ドル(約42110億円)を上回る、2024会計年度第3四半期の売上高が前年比8%増となった。ADSあたりの調整後EPSは2.93ドルで、コンセンサスの見通しである2.66ドルを上回った。調整後の純利益は前年比7%増の70億ドルとなった。
アリババは、次の会計年度にはグローバルにおいて国際eコマース部門が黒字転換すると予想し、次の3年間で過去10年間に比べてクラウドとAIに対してより多くの投資を行う予定だ。
また、中国のAIスタートアップであるDeepSeekは、同社のモデルのコードを公開する予定であるという金曜日の発言をロイターは引用している。
DeepSeekは、手頃な価格のAIモデルを約束しており、個人企業に対する北京政府の支援もあり、中国企業は主にテクノロジーセクターで海外銀行から資金調達を行うことを決定したと、ロイターが語った。
2社のテック企業だけでも、今週だけで5億ドル(約5500億円)の資金を調達し、今後も更に多くのテック企業がオフショアの株式売却を通じて資金調達を行う準備をしている。
先週木曜日、中国の動画配信プラットフォーム大手であるiQIYI(NASDAQ:IQ)は3.5億ドル(約3850億円)を調達し、香港に上場している自動車チップメーカーのBlack Sesame(黒ごま)も1.6億ドル(176億円)を調達した。
ポジティブな機運が高まる要因に、中国の習近平国家主席がアリババの創業者であるジャック・マー氏やDeepSeekの創業者である梁文峰氏など、テック業界のリーダーと会談したことがある。
デイビス・ポークのリ・ホ氏は、特にテクノロジー、ヘルスケア、消費者向けの分野においてIPOの候補企業について語った。ホ氏によると、香港を中心に中国企業によるIPOが実現する可能性は高いという。
デビッド・テッパー氏率いるアパルーサ・マネジメントは、昨年第4四半期にアリババ、百度、PDDなど中国関連株とETFに対する賭けを 増額した。
投資家は、Kraneshares Trust Kraneshares CSI China Internet ETF(NYSE:KWEB)およびiShares China Large-Cap ETF(NYSE:FXI)を通じて中国の株式に露出を持つことができる。
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