自動車大手のFord Motor Company(NYSE:F)が、電気自動車の需要が高まる競争激化の舞台で新しい提携金融商品を立ち上げた。
出来事先週、米国の電気自動車企業リーダーであるTesla Inc(NASDAQ:TSLA)が、売れ筋のModel Y車に対し0.99%の金利での提携金融商品を立ち上げたことを発表した。この動きは、第2四半期の納品の促進という意味合いもあり。
Fordは、Mach-EとF-150 Lightningの電気自動車をリースするための0%の新しい提携金融商品を発表することで、米国でTeslaを引き離す可能性を秘めている。
これらの新しいプロモーションオファーには、新しいキャッシュボーナスとリースオプションが含まれており、月曜日、夏のセールイベントの一環として発表されたとTeslaratiが報告している。
この0%の金利は、F-150 LightningとMach-Eの2023年と2024年モデルに対して適用され、24ヶ月から60ヶ月のリース期間に対応している。また、同社は新しいプロモーションの一環として最大90日間の無利息ローンの提供も行っている。
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なぜ重要か:Fordは2四半期、電気自動車の販売が前年同期比で61%増となったと発表した。同社はこの結果によって、米国における電気自動車の2四半期売り上げでTeslaに次ぐ2位となった。
米国での2四半期における電気自動車の販売は、Fordの23,957台が販売され、その内訳は12,645台がMach-Eモデル、7,902台がF-150 Lightningトラックであった。
電気自動車は、Fordの米国における自動車全体の販売に占める割合が、2四半期においては4.5%にとどまっている。
同社はTeslaに大きく水をあけられているが、Mach-Eに続き、TeslaのF-150 Lightningに対抗する形で新しい提携金融商品を提供することになる。
Fordのいくつかの電気自動車モデルはTeslaよりも安価で提供されており、新しいリースと提携金融商品の提供によって、現在の第3四半期における購入と市場シェアの増加につながるかもしれない。
リースは、複数の自動車会社で電気自動車のオプションとして成長しており、金融商品の提携も増加している。
なお、Teslaは5月に0.99%の金利での提携金融商品を立ち上げた他、4月には中国でも0%の金利での金融商品を立ち上げた。
Fordは7月24日の市場クローズ後に第2四半期の財務結果を発表し、電気自動車の需要がどのように推移しているか、新しい提携金融商品に対する消費者の最初の受け入れ状況や詳細についてさらに明らかにする予定だ。
Fの株価動向木曜日、Fordの株は、52週取引レンジの最高値15.06ドルから最安値9.49ドルの13.47ドルで+2.28%となっている。 Fordの株は過去1年間で9.4%下落し、2024年の今日までの累計では12.0%上昇している。
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写真提供:Ford