米国株式市場は、先週水曜日に予測よりも緩やかなペースで上昇した12月のインフレ報告が、今年中に連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを行うとの憶測を助長させたことを受けて、25日(木曜日)は一服する動きを見せた。
12時時点では、株式市場ではほとんど変化は見られず、投資家の注目は次の大きなイベントに移っている。ドナルド・トランプ氏が47代目の米国大統領に就任する1月24日(月曜日)だ。
景気情勢の面では、12月の小売販売は前月比0.4%上昇し、11月の0.8%上昇からはペースが鈍化し、予想値の0.6%を下回った。失業保険申請件数は16,000件増の217,000件となり、予測値の210,000件よりわずかに上回った。
より弱いデータが連邦債利回りを下押しし、10年債利回りは4.61%の4ベーシスポイント低下となり、前日の14ベーシスポイントの減少をさらに広げた。
利回りの低下を受けて、金の価格は1オンス当たり0.9%上昇し、2,970ドルに達し、安全資産への投資家の流れが続いた。
半導体株は米国株式市場で最も好調な業界となり、iShares Semiconductor ETF(NASDAQ:SOXX)が前日比1.8%上昇した。 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd(NYSE:TSM)は、強力な四半期決算を発表した後に5%以上上昇、その後、半導体業界全体が上昇した。 Applied Materials Inc. (NASDAQ:AMAT)と ASML Holding NV(NASDAQ:ASML)の株価は、それぞれ7%と6%上昇した。
原油価格は2.6%下落し、水曜日の4%上昇の一部を失った。トレーダーたちは、ウクライナでの和平交渉を進めるために、トランプ政権がロシアに対する制裁を緩和するとの憶測を行った。
ビットコイン(暗号通貨:BTC)の価格は99,000ドルで1%下がり、暗号通貨市場全体で小幅な下落が見られた。
主要米国株指数とETFの動向
主要指標 | 価格 | 日中変動率 |
S&P 500 | 5,958.43 | 0.1% |
ダウ平均 | 43,255.53 | 0.1% |
ラッセル2000 | 2,264.04 | 0.0% |
Nasdaq 100 | 21,239.38 | 0.0% |
さらには、Benzinga Proのデータによれば:
- SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)は1株593.10ドルで変動なし。
- SPDR ダウ平均日曜日ETF(NYSE:DIA)は1株432.18ドルで横ばい。
- 技術株中心のInvesco QQQ トラスト(NASDAQ:QQQ)は1株516.54ドルで変動なし。
- iShares Russell 2000 ETF(NYSE:IWM)は0.1%上昇し、1株224.31ドル。
- ユーティリティ選択セクターSPDRファンド(NYSE:XLU)は2.1%上昇し、ヘルスケア選択セクターSPDRファンド(NYSE:XLV)は0.5%下落。
木曜日の株価銘柄
- Bank of America Corp. (NYSE:BAC)の四半期決算を受けて2%下落した。競合大手のMorgan Stanley(NYSE:MS)は2.7%上昇。
- 同様に、四半期決算を受けて株価動向に影響を受けた銘柄は、UnitedHealth Group Inc.(NYSE:UNH)が4.7%下落、Infosys Ltd.(NYSE:INFY)は5.2%下落、PNC Financial Services Group Inc.(NYSE:PNC)は2%下落、U.S. Bancorp(NYSE:USB)は5.3%下落、M&T Bank Corporation(NYSE:MTB)は2.8%下落、First Horizon Corp(NYSE:FHN)は3.1%下落。
- テスラ(NASDAQ:TSLA)は、Cybertruckの販売価格を削減して需要を復活させるという戦略を発表したことを受けて3.6%下落した。
- 欧州委員会独占禁止法委員会がデジタル市場法に基づく調査を進めると発表し、規制強化が2024年3月までに実施されると予想されたことを受けて、アップル(NASDAQ:AAPL)は3%下落した。