過去の一週間は資金取引の世界でジェットコースターのような動きが続いた。小型株の急騰から次期大統領ドナルド・トランプ氏が進める「ドージ・イニシアチブ」の潜在的影響まで、解明すべき点が多くある。今週のトップニュースについて見ていこう。
小型株が急騰
11月、米国の小型株はよく確立された季節的傾向に沿って最高のパフォーマンスを見せた。小型株を示す指標であるラッセル2000指数は、この月にすでに8%急騰し、12月も強気な動きが見込まれる状況を作り上げている。これは、年内最終二カ月間に小型株が伸び悩むという歴史的な傾向に合致しており、これがいわゆる「サンタラリー」と呼ばれるものにつながる可能性がある。
トランプ氏の「ドージ・イニシアチブ」
次期大統領に選出されたドナルド・トランプ氏が進める「ドージ・イニシアチブ」は、議会予算局の分析によると、年間500〜1000億ドルの節約が可能となる。しかし、英国の投資家向け資産管理会社「InCred Global Wealth」のCFA(Chartered Financial Analyst)で最高投資責任者を務めるMario Georgiou氏は、この潜在的節約規模が、2024年の約6.7兆ドルとも言われる連邦予算の規模に比べて控えめなものと予想している。
ARK InvestのCEOであるCathie Wood氏は、自動車ローンのアラームベルを鳴らしている。彼女によれば、90日間の延滞率は2009年の金融危機で見られた水準を上回っているとのことだ。これは、自動車担保証券に対する投資家の信頼が続いているにも関わらずのことだ。
トランプ氏、財務長官にベッセント氏を指名
トランプ次期大統領は、米国の財務長官にヘッジファンドの重役Scott Bessent氏を指名した。ベッセント氏は、「Key Square Group」の創業者で、元FRB(米連邦準備制度理事会)理事のKevin Warsh氏や、民間エクイティー重役のMarc Rowan氏と競ってトランプ氏の財務長官への指名を受けた。
米国ビジネス活動、31カ月ぶりのハイに
米国の11月、民間部門のビジネス活動は、2年半以上ぶりの最速のペースで拡大した。これは、経済学者たちが最も楽観的な予測を大きく上回る勢いを持つ、サービス業の非常に大きな成長によるものだ。
株価のボラティリティーの原因となる可能性のあるニュース
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このニュースは、Benzinga Neuroによって報じられ、Ananya Gairola氏によって編集されました。