株式市場が新たな動揺を受けている。トレーダーはこれからも揺れ動きに備えている。先週月曜日の乱高下する市場で、貿易戦争への懸念が再燃し、米大手株500種指数(S&P 500)の時価総額が1兆5,000億ドル(約165兆円)も吹き飛んだ。
この指数を追跡するETFは下落している。 SPDR S&P 500 ETF(NYSE:SPY) は1.75%下落し、一方で Vanguard S&P 500 ETF (NYSE:VOO) とiShares Core S&P 500 ETF (NYSE:IVV) はいずれも1.72%下落している。
カナダ、メキシコ、そして中国への関税が引き上げを受けて、株式相場は正式に動揺している。1か月間でVIXは33%以上急騰しており、不安が高まっている。

投資家にとっては、混乱は機会を生む。あなたがどうやってこの混乱を利用するか、それがカギを握っている。
1. VIXが叫んでいる – これを使え
米国オプション取引所(Cboe)の波乱指数($VIX)はウォール街の恐怖指数であり、暴騰するとトレーダーたちはそれを注視する。不確実性が高まる中、オプションベースの戦略は利益が上がる。
投資家たちがこの先の市場の揺れ動きに備えるためには、ProShares Ultra VIX Short-Term Futures ETF (BATS:UVXY) や iPath Series B S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN (BATS:VXX) などのETFを利用することができる。
しかし、こうしたETFは短期のツールであり、長期的には保有すべきでない。
2. ブロードマーケットETFで守りにつく
市場が荒れたとき、スマートな投資家はしばしば、低ボラティリティー株やディフェンシブな銘柄に資金を回す。
Invesco S&P 500 Low Volatility ETF (NYSE:SPLV) は、波の少ない銘柄に露出する機会を提供しており、一方でiShares MSCI USA Minimum Volatility ETF (BATS:USMV) は下げを緩和するのに役立っている。
株式市場でさらに火花が飛ぶのを予想して、かつ売りポジションを維持したい投資家にとって、SPYもまた、嵐を乗り越えるための堅実な手段となっている。
3. トレンドに沿って動く – トレンドに乗る
不確実性が増す中、トレンド追従戦略が優位に立つ。短期利益を求める投資家は、ProShares Short S&P 500 ETF (NYSE:SH) によるベアリッシュの露出を考えるか、またはProShares UltraPro Short S&P 500 ETF (NYSE:SPXU) のようなETFを使って、下値を強調する賭けをすることができる。
一方で、多くの投資家たちがセーフヘイブン(安全資産)とみなしている金に対しても、SPDR Gold Shares (NYSE:GLD) などのETFが再び注目を集めている。
トランプ大統領が水曜日の夜までにさらに「大きな」発表を示唆したことを受けて、揺れる波乱相場はこれからも続くと見られる。市場が動くかどうかという疑問はもはやない、大切なのはあなたが「嵐を乗り越える」ために準備ができているかどうかだ。
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画像提供:シャッターストック