10月31日、米連邦準備制度理事会(FRB)が支持する物価指数が上昇し、今年最後の2回の金融政策会合での利上げの可能性について懸念する声が上がった。
PCE物価指数は前年比2.1%上昇し、これはアナリストの予測と一致した。しかし、エネルギーや食料の値動きが大きい部分を取り除き、基礎的な物価の圧力を示す指標であるPCEコアインフレ指数は前年比2.7%上昇し、予想されていた2.6%をわずかに上回った。
この後者の期待を上回る物価上昇率は、FRBが次の金融政策の動きを検討する際には懸念材料となるだろう。次の週のFRB会合での25ベーシスポイントの利下げはCMEのFedWatchツールによれば確実と見られているが、12月のさらなる利下げへの市場の期待には一部の足切りがかかる可能性がある。
9月の個人所得および支出報告:要点
- 9月のPCE物価指数は前月比0.2%上昇し、予想と一致し、前月の0.1%から加速した。
- 前月比コアPCE物価指数は0.3%上昇し、0.1%から加速し、予想に一致した。
- 当該物価指数は年率ベースで2.1%上昇し、前月の上方修正された2.3%からは下がっている。
- コアPCE物価指数は前年比2.7%、つまり8月と同じく2.7%を記録。
- 個人所得は9月に716億ドル、つまり0.3%上昇し、0.3%という予想と、前月の0.2%上昇を上回った。
- 個人の貯蓄率は4.8%から4.6%に低下、9月の個人貯蓄は1.05兆ドルから1兆ドルに減少。
- 個人消費は9月に1058億ドル、つまり0.5%上昇し、0.4%という予想と、前月の0.2%上昇を上回った。
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