【米国株】主要指数、インフレが緩やかに、金融株は上昇
12月のインフレ率が発表されたことで、利下げが続くという懸念が和らいだことから、主要指数は上昇しました。
12月のインフレ率は、前年比で2.7%から2.9%に上昇し、経済学者の予測を上回りました。 月次基準で見ると、12月のインフレ率は前月比0.3%から0.4%に加速し、2024年3月以来の最大月間上昇を記録しました。
エネルギー価格の上昇により、コアインフレ(食品とエネルギーを除く)は前年比で3.3%上昇すると見られていたところ、実際のところは3.2%上昇しました。 また、月次基準で見ると、コア物価は予想通り0.2%上昇しました。
このインフレ率データにより、連邦準備制度理事会(FRB)による2025年の利下げの期待が高まりました。 6月までの利下げの確率は、先日の55%から68%に上昇し、12月の先物価格では年内2回の利下げが58%の確率で行われると予想されています。
債券利回りの後退とともにウォール街が上昇、金融株も好調
米国株の主要指数は、大手銀行が第4四半期の強い決算を発表したことによって、上昇を見せました。SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)によって追跡されるS&P 500は、ニューヨーク市場の取引が始まってすぐに1.5%上昇しました。
JPMorgan Chase & Co.(NYSE:JPM)、Citigroup Inc.(NYSE:C)、Goldman Sachs Group Inc.(NYSE:GS)、Wells Fargo & Co.(NYSE:WFC)、Bank of New York Mellon Corp.(NYSE:BK)およびBlackRock Inc.(NYSE:BLK)は、全て第4四半期の利益予想を上回り、楽観的な予測を発表しました。 これにより、昨年末にかけて金融セクターが繁栄したことが改めて示されました。
Financial Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLF)が2.2%上昇し、S&P 500の中で最も上昇した銘柄となり、その一方で、 SPDR S&P Regional Banking ETF(NYSE:KRE)は3.4%上昇しました。 これは地域銀行の中で好調な業績を示しています。
ダウは1.6%上昇し、一方で、ラッセル2000指数は2.6%上昇しました。米国債利回りが下落したことで、Invesco QQQ トラスト シリーズ 1(NASDAQ:QQQ)が1.7%上昇しました。
2年物米国債の利回りは9bp下落し、4.27%となりました。30年物利回りも9bp下落し、4.88%となりました。米国債価格が上昇したことで、iShares 20+ Year Treasury Bond ETF(NASDAQ:TLT)は1.6%上昇しました。
ビットコイン(CRYPTO:BTC)は2%上昇し、9万9,000ドルを超えました。 この上昇は、FRBの利下げが期待される流れに支えられたものです。ゴールドは、GLD(NYSE:GLD)が0.5%上昇しました。
個別銘柄の動向
S&P 500の上昇銘柄の銘柄:
- Texas Pacific Land Corp.(NYSE:TPL):+5.85%
- BlackRock Inc.:+5.54%
- Assurant Inc.(NYSE:AIZ):+5.49%
- Bio-Techne Corp.(NASDAQ:TECH):+5.36%
- Citigroup Inc.:+5.16%
Nasdaq 100銘柄の動き:
- Copart Inc.(NASDAQ:CPRT):+4.62%
- Intuitive Surgical Inc.(NASDAQ:ISRG):+4.60%
- AppLovin Corp.(NASDAQ:APP):+4.43%
- Palantir Technologies Inc.(NASDAQ:PLTR):+4.30%
- The Trade Desk Inc.(NASDAQ:TTD):+3.39%
Invesco KBW バンク ETF(NYSE:KBWB)の上昇銘柄:
- Citigroup Inc.:+5.27%
- Wells Fargo & Co.:+4.80%
- Bank of New York Mellon Corp.:+4.35%
- Western Alliance Bancorp.(NYSE:WAL):+4.13%
- Goldman Sachs Group Inc.:+4.02%
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この画像は、MidjourneyによるAIを使用したものです。