CNBCのJosh Brown氏は、米国大統領ドナルド・トランプ氏が自国の報復関税計画に90日間の停止を発表したにも関わらず、水曜日の株価の上昇は本格的なベア相場となる前兆であるとしています。
出来事 木曜日の昼過ぎまでには、S&P 500指数、ナスダック100指数、ラッセル2000指数が大幅に下落し、水曜日の上昇のほぼ半分が吹き飛びました。
確かに水曜日は、市場史上最も良い日の1つに数えられます。しかしブラウン氏によると、金融不安の高まりが見られた他の歴史的な日には、2008年の金融危機や大恐慌などがあります。
ブラウン氏は「昨日は、20%以上下落する統計上のベア相場の中で起きたわけではないという点が特異なところです」と木曜日に述べました。「とはいえ私の見解では、それと十分近いものでした。中央値の株は自分自身のベア相場にあり、多くの重要なセクターが自分自身のベア相場にありました」 そして彼は指摘しています。
その理由:ブラウン氏は、Ritholtz Wealth ManagementのCEOであり、景気後退は未だに起こりうると述べています。
「今日の結果は、ああ、ちょっと待てよ、金融危機にブレーキがかかるかもしれない、というわけですが、我々は未だに景気後退を起こすかもしれない、という気がします」と彼は述べました。「私の感じですと、そうなんです。あまりネガティブな感じになり過ぎたくありませんし、景気後退売りを持ちかけたわけではないのですが、この状況は、私にとっては、単なる修正、局所的な下げ、あるいは ‘健康的な調整’ というよりも、古典的なベア相場のように感じてしまうのです」
Forbesは、10年債利回りの急激な上昇がトランプ大統領を一時的に彼の決定を撤回させたと報じています。ブラウン氏はトランプ氏の動きを否定的に評価しています。
「財務省市場の安定は歴史的にはブルな兆候ではありません」とブラウン氏は述べました。「私はまた、10年債の45ベーシスポイントの変動が狂気じみていると指摘しようと思います。 そこで私は言いたいんですね、『これは調整に過ぎない、好きな銘柄を選んで購入しちゃえばいいじゃないか』 と。 そう感じたわけです、私は長期的視点を持っているなら買い手であるべきだと思いますが、しかし、今日していただいた買い注文が1週間後には報われるとは期待しないでください。」
メリーランド大学出身のブラウン氏は、10年間の財務省の変動が史上9回しかありませんでした。
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