5月13日、米国の外国との貿易に対する新たな制裁措置を発表したことに伴う株価の大暴落を受け、ドナルド・トランプ大統領は、マイアミ訪問のためエアフォースワンに乗り込む前、記者たちに対し心配はないと語った。
出来事トランプ大統領は、株式市場の下落について、「とてもいいことだと思う。患者が手術を受けるようなことだった」と述べ、「これが私たちの国に入ってくる6兆ドルから7兆ドルのお金なんだ。私たちはこれまでに見たことがない」と述べた。
彼は、その後、「市場がもの凄く回復するし、株式市場も回復する、国も回復するし、残りの世界が協定を結ぼうとするところを見たいと思っている」と付け加えた。
トランプ大統領がこのような主張をしたのは、米国株式市場が2020年以来の最悪の一日売り込みを記録した後のことだ。ダウ工業株30種平均株価(以下、ダウ)とS&P500指数は2020年6月以来の最悪の取引日を経験し、ナスダックは2020年3月以来の最大の一日の下落を記録した。ダウの1679ポイントの下落は、史上5番目に悪い数字である。
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なぜ重要なのかトランプ大統領は、米国の貿易赤字を是正する必要性を指摘し、水曜日に新たな関税を導入するにあたって、1977年の法律を正式に使用し、貿易緊急事態を宣言した。
彼は、全ての貿易パートナーに対して10%の一律関税を課し、これに悪役と表現した国々に対してはさらに関税を課した。
中国、ベトナム、カンボジア、スリランカが最も厳しい関税の対象となっていることは特筆すべき点だ。一方で、カナダとメキシコは関税の対象外となった。
これによって、主要指標は、直近の高値から10%以上下落し、訂正分野に移行した。
2月19日に6147.43ポイントでピークを迎えたS&P500指数は、その後12.22%下落した。一方、ナスダック100指数は、22222.61ポイントという52週間の最高値から16.65%低い水準まで大幅に下落し、ベア市場を示す-20%に近づいた。
木曜日の終値時点で、ダウ・ジョーンズ工業株平均株価は前回の最高値である45073.63ポイントよりも10.05%下げた。
銘柄別動向金曜日のプレマーケット取引で、S&P500指数をトラッキングするSPDR S&P 500 ETF Trust(NYSE:SPY)と、ナスダック100指数をトラッキングするInvesco QQQ Trust ETF(NASDAQ:QQQ)が下落した。Benzinga Proのデータによると、SPYは0.54%安の533.79ドル、QQQは0.47%安の448.54ドルとなっている。
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