米国株式市場は、FOMC(連邦公開市場委員会)の会合を控えた11月24日の取引日で、投資家たちが選挙の結果に触発された「大規模な上昇」から一転、少し冷静な姿勢を見せた。
FOMCは、9月の50ベーシスポイントの利上げに続き、金利を25ベーシスポイント減らし、4.5%~4.75%の範囲にもっていくとの見方が一般的だ。
それにもかかわらず、投資家たちの関心は、今回の金利引き下げに関するFOMC議長ジェローム・パウエル氏の14時30分(米国東部時間)の発言に集中している。パウエル氏の見解が発表されると、今後の利上げに対する潜在的なリスクや、インフレリスクに対する見解が明らかになると見られている。投資家たちは、今回の金融政策の逆転の可能性に注目している。これは、トランプ政権による輸出関税の上昇や財務赤字の拡大が要因である。
ナスダック100指数は過去最高を更新、2万1000ポイントを超え、3日連続のプラスに期待がかかる中で、テック株が株価を押し上げた。S&P500指数とダウは小幅に上昇し、ラッセル2000指数は水曜日の5.8%上昇の後、横ばいだった。
Tesla Inc.(テスラ)(NASDAQ:TSLA)は、メガキャップ銘柄の中でトップのパフォーマンスを維持し、次期政権におけるイーロン・マスク氏の影響が期待されている。
米国国債利回りは、水曜日の選挙後に大幅な上昇をした一部を反転させ、米ドルは0.7%下落した。
金属商品は、水曜日の急激な下落に反発し、金は1.3%上昇、銀は2%上昇し、銅は4%以上上昇した。
原油価格は1%上昇し、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)は1バレル72ドル台で取引を行った。
ビットコイン(仮想通貨:BTC)は0.8%上昇し、最高値を更新する76,000ドルを記録した。一方、Ethereum(同:ETH)は4%以上の上昇を見せた。
主要米国株指数およびETFの木曜日の動向
主要指数 | 価格 | 日中値動き |
ナスダック100 | 21,050.78 | 1.3% |
S&P500 | 5,968.27 | 0.7% |
ダウ | 43,748.20 | 0.0% |
ラッセル2000 | 2,389.10 | -0.2% |
ベンジンガプロのデータによると:
- SPDR S&P500 ETFトラスト(NYSE:SPY)は0.7%上昇し、594.84ドルになった。
- SPDRダウ・ジョーンズ産業平均ETF(NYSE:DIA)は437.25ドルで横ばいとなった。
- テクノロジー重視のインベスコQQQトラスト(NASDAQ:QQQ)は1.3%上昇し、512.38ドルになった。
- iSharesラッセル2000 ETF(NYSE:IWM)は0.3%減の236.67ドルとなった。
- Technology Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLK)は1.3%上昇し、一方、 Financials Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLF)は1.2%下落した。
木曜日の株式個別銘柄の動向
今日の主な動きを見ると、決算報告に対する注目を集めた以下のような動きがあった。
- Qualcomm Inc.(NASDAQ:QCOM)は0.1%上昇。
- Gilead Sciences Inc.(NASDAQ:GILD)は6.2%上昇。
- MercadoLibre Inc.(NASDAQ:MELI)は16%下落。
- APPLovin Corp.(NASDAQ:APP)は43%上昇。
- McKesson Corp.(NYSE:MCK)は11%上昇。
- Take-Two Interactive Software Inc.(NASDAQ:TTWO)は6.3%上昇。
- Transdigm Group Incは、株価が4.4%下落した。
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