消費者物価指数（CPI）によって計測される年率インフレ率は、10月に6か月ぶりに緩和から急上昇し、予想通り2.6％に達した。
この結果、消費者や政策立案者が続けてほしいと期待していたインフレ抑制の流れに疑問が投げかけられ、連邦準備制度（FRB）の2％のインフレ目標に向けた厳しい進路が明らかとなった。
火曜日、ミネアポリス連邦準備制度総裁であるニール・カシュカリ氏は、インフレデータが予想を上回る値になった場合、12月の利上げを一時停止する可能性があると警告した。
10月のインフレ報告：市場への警鐘
リポートのポイント
- 9月の2.4％から10月の2.6％へと年率CPIインフレ率が上昇し、経済ニュースの予測と一致した。
- 月次基準のCPIは0.2％上昇、前回と予想の0.2％という割合を維持した。
- エネルギーや食品価格の変動が排除され、基礎的なインフレ圧力をより正確に測定するためのコアCPI率は3.3％と一定に保たれ、これも経済予測と一致している。
- 月次基準で、コアCPIは予想通り0.3％上昇した。
10月のインフレ上昇の主な原動力
居住指数は0.4％上昇し、全アイテムの総月次上昇の半分以上を占めた。食品指数も上昇しており、0.2％増、そのうち食品価格は0.1％上昇し、飲食店価格は0.2％上昇した。エネルギー指数は9月に引き続いて10月も横ばいで、1.9％減少した。
10月には、居住、中古車およびトラック、航空料金、医療ケアおよびレクリエーションの指数が上昇した。一方で、アパレル、通信、家具および家事用品の指数は減少した。
