10月の2.6%から11月の2.7%へと上昇した消費者物価指数(CPI)は、経済学者の予測通りの結果となった。専門家たちは、今後数ヵ月間に連邦準備制度(FRB)が行うであろう政策について予想を述べた。
専門家の意見 11月のインフレデータが期待通りの結果だったことから、ほとんどの専門家はFRBが来週もまた4半期ぶんの利上げを予想している。
市場もまたCMEのFedWatchによれば、連邦基金金利を4.25%から4.5%のレンジに引き下げる25ベーシスポイントの利下げが97%の確率で行われると見込んでいる。
詳細: 11月のインフレ率は期待通り上昇、12月のFRB金利カットへの期待持続
大学院のダニエルズ・ギャートマン氏は、この報告書の結果を「もうウンザリ、何もサプライズなし」と話した。
「何の驚きもなかった。…もしも僕がFRBの理事か議長ならば、今度の会合では何もしないと投票するだろう」とギャートマン氏は付け加えた。
クリス・ザッカレリ氏、ノースライト・アセット・マネジメントの最高投資責任者は、多少のインフレ率の上昇は「クリスマスを台無しにするほどのものではない」と語った。彼はまた、来週にもう1回の利下げが期待されており、年末までには市場がポジティブに反応することを期待していると述べた。
「市場は年末に向けてリスクを取ってもいい、GDPは成長しているし、労働市場も金融市場も-そして消費者支出も上向きだ」とザッカレリ氏は語った。
彼はまた、FRBが来年も続けて利下げを行うことを期待しているとも語った。
「月次データが少しノイジーではあるものの、われわれはFRBがこのような変動を切り捨て、引き続き緩和政策の道を進むだろうと考えている」とザッカレリ氏は述べた。
しかし、CPIデータがこの4か月間一貫して公表された内容については、一部の専門家からは異なる見解も出ている。
「インフレはこの過去4か月間、大きく進展していない」と元クリーブランドFRB総裁ロレッタ・メスター氏はYahoo Financeに語った。「来年には、どのような適切な政策を取るべきかについて考え直す必要があるだろう」。
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