2022年3月8日現在、米住宅金融公社(Freddie Mac)の最新データによれば、春の住宅購入シーズンの始まりに併せて、住宅ローンの金利が大幅に低下した。
ポイント・株式先週比3万ドル(約6.76%)から6.63%(前週)に低下し、2024年9月半ば以来の最大週間低下幅を記録した。この低下を受けて、住宅購入者の購買力が高まり、リファイナンスを含む市場活動が増加する可能性がある。
住宅ローンのリファイナンス申請率は44%に急上昇し、2024年9月半ば以来の水準となった。15年固定金利ローンも5.79%に低下し、リファイナンスを検討している見込みのある購入者や住宅所有者にとって追加の節約策が提供された。
米住宅金融公社(Freddie Mac)によると、住宅ローンのリファイナンス申請の割合は44%に急上昇し、2024年9月半ば以来の最大値となった。15年固定金利ローンも5.79%に低下し、リファイナンスを検討している見込みのある購入者や住宅所有者にとって追加の節約策が提供された。
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消費者の声米国の住宅ローン金利は、新型コロナウイルス(コロナウイルス)の流行前の水準と比較して引き続き高水準にあり、それを受けて米住宅所有者は自らの期待を再調整しているところだ。2月21日から3月4日までの期間に行われた最新のResiClub住宅センチメント調査によると、リファイナンスの住宅ローンの割合は約44%に達し、2024年9月半ば以来の最大値となった。
この調査によると、650人の大人を対象に行われた結果、潜在的な住宅購入者は徐々に返済コストの上昇に対して受け入れる姿勢を見せ始めているものの、コストの負担に関する懸念は依然として大きな障害であることが分かった。
調査に協力した住宅所有者のうちわずか16%が、次の住宅購入に際して7.00%という住宅ローン金利を受け入れると答えた。7.50%以上の住宅ローン金利を受け入れるとしたのはわずか7%だった。しかし、住宅ローン金利が5.50%までならば受け入れ可能とする人が過半数(54%)おり、6.00%までならば受け入れられるとする人は41%いた。
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これらの数字からは、住宅所有者の多くが以前は4.00%未満の歴史的に低い住宅ローン金利に拘束されていた一方で、そのような金利が近いうちに戻ることはないだろうと認識していることが強調されている。
その他こうした受け入れの姿勢の変化にもかかわらず、住宅ローン金利のコスト負担は依然として大きな障害である。売却して再度住宅購入を行う必要がある多くの潜在的な売り手は、低金利の住宅ローンを大幅に上回る新たな住宅ローン金利を正当化する理由を見出すことができないと認識している。
この「ゴールドの手錠効果」が住宅在庫の歴史的な低水準に貢献し、住宅所有者は今日の金利で再度市場に戻ることを選択せず、自分の物件を保持し続けている。
将来に向けて、住宅ローン金利が2025年末までにどのような水準に落ち着くかについて、時間軸を2025年に設定した点も重要だ。ResiClub住宅センチメント調査に協力した回答者のうち、最終的な30年固定住宅ローン金利が6.00%から6.50%の間に落ち着くと予想するのは39%だ。さらに34%の回答者は、金利はわずかに上昇し、6.50%から7.00%の範囲で落ち着くと予想している。
この調査に協力した人たちのうち10%は、金利は5.50%から6.00%の範囲に落ち着くと予想し、13%は金利が5.50%以上または6.00%以下の範囲に留まると予想している。
これらの調査結果は、金利に対する意識が変わりつつあることを示唆している一方で、多くの住宅所有者は依然として慎重な姿勢を保っている。住宅ローン金利が実質的に大幅に低下するか、または賃金が十分に上昇して返済コストの上昇に対応できるようになるまで、住宅市場はコストの負担が大きくなる一方で、供給が制約され、トランザクションの活動も抑制され続ける可能性がある。
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