2月、インフレ率上昇への懸念からアメリカの消費者信頼感が予想を上回るほど大きく打撃を受け、センチメントに新たな挑戦が生じることになった。こうした背景で、連邦準備制度理事会(FRB)の 金融政策見通しについて新たな問題が浮上している。
金曜に発表された予備見積もりによると、2月の米国ミシガン大学消費者信頼感指数は67.8に低下し、1月から4.6ポイント減少し、TradingEconomicsが追跡している71.1という予想を下回った。
最新の消費者調査によると、幅広くモラルが下がり、2か月連続で低下し、2024年6月以来の連続減少となった。現在の状況と将来の期待がともに悪化している。
「この縮小は共通のものであり、共和党、独立派、民主党、年齢層や富裕層など、1月に比べて全ての消費者についてセンチメントが低下している」とSurveys of Consumers Directorジョアン・ホース氏は述べている。
経済見通しに関する消費者の期待を追跡するサブインデックスは67.3に低下、69.3から下がり、70に回復すると予想されていたが実際には下がり、2023年12月以来の最低値を記録した。
また、現在の状況は74から68.7に激減し、73での予想を大きく下回る7.2%の低下となった。
指数の5つの構成要素全てが下落し、その中で耐久財の購買条件が最も大きく下がり、12%減少した。
これは、潜在的な関税政策の悪影響を避けるのが既に遅すぎるかもしれないという消費者の懸念の一部によるものとされている。
インフレ懸念が中心に
市場は予想外に急激に反応し、株価が下落し、国債利回りが急騰し、金価格も最高値を更新し、安全資産に殺到している。
米ニューヨーク時間午前10:20時現在、S&P500指数( SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY))は0.5%下落し、テクノロジー株もパフォーマンスを下げ、0.6%下落している。
1オンスあたり2,880ドル、史上最高値を記録し、株価が下落し、米国国債利回りが急騰したため、投資家らはインフレリスクの再評価を行い、安全資産への移動が相次いだ。
金価は、 SPDR Gold Trust (NYSE:GLD)によって0.9%上昇し、1オンスあたり2,880ドルに到達し、新たな史上最高値を記録した。
国債利回りは急騰し、これは債券投資家の間で不安が高まっていることを反映している。長期債務の満期利回りは7ベーシスポイントまで上昇した。一方、 iShares 20+ Year Treasury Bond ETF(NASDAQ:TLT)は0.8%下落。
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