水曜日、株式相場が下落し、インフレ率鈍化を示す数値が発表されたものの、日本の製薬大手、ファイザー (PFE:NYSE) がCOVID-19ワクチンをめぐる物議を醸すことになった。
12月のヘッドライン消費者物価指数 (CPI) は前年比2.9%上昇し、1月の2.7%から伸び率を拡大し、経済学者の予測と一致している。月次ベースでは、11月の0.3%から0.4%上昇し、2024年3月以来の最も急激な月次上昇となった。
インフレ報告は、2025年の米連邦準備制度(FRB)による利上げ期待を後押ししている。6月までに利上げが行われる確率は、前日の55%から63%に上昇し、12月の先物価格は2回の利上げについて50%の確率を示している。
米国の金融株の強みを支え、その新たな利上げの見通しを補強する形となった。金融株を含む主要株式指数は、13日のNYダウは前日比1.5%高の3万ドル(約332,498円)、S&P500指数は1.5%高、ナスダックは1.9%高で取引を終えた。小型株は1.7%高となった。
ジェイ・ピー・モーガン・チェース(JPM:NYSE)をはじめとする主要な金融大手が2024年4半期の収益期待を超える好決算を発表したことが、市場の関心を集めた。
米国の主要銀行は先週、利上げの見通しを補強する形となった。米国10年債の金利は2.1ベーシスポイント低下し、現在の水準は1.74%となっている。30年債の金利は2.2ベーシスポイント低下し、2.35%となっている。
米国ダウ先物は前日比131ドル高の3万ドル(約332,498円)で取引を終了し、米国10年債は0.7ポイント上昇した。
米国の金利低下を好感した投資家からの買いが加速し、インフレ懸念から避難先を求める動きが金となって現れた。2023年6月1日債が4.4%高の1万円で、1月18日の時点での最安値は1万円(約9万2008円)だった。
株式市場では、主要銘柄が軒並み反発。米国大手の電子商取引大手、アマゾン(AMZN:NASDAQ)は前日比0.2%高、百貨店大手のウォルマート(WMT:NYSE)は0.5%高、IT大手のアップル(AAPL:NASDAQ)は0.3%高で取引を終えた。 |
米国株式・債券ETF
米国株式市場の動きは、米国の主要な株式指数ETFが目立った上昇を見せた一方、債券市場では利上げ懸念が後退し、米国10年債利回りが低下した。
主要指数 | 価格 | 1日の変動率 |
ナスダック100 | 21,142.06 | 1.9% |
ラッセル2000 | 2,257.59 | 1.7% |
S&P500 | 5,932.76 | 1.5% |
ダウ・ジョーンズ | 43,153.53 | 1.5% |
米国株式市場の最新情報:
- SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)は1.5%上昇し、590.96ドルで終了。
- SPDR ダウ・ジョーンズ工業平均株ETF(NYSE:DIA)は1.5%上昇し、431.31ドルで終了。
- テクノロジー株重視の Invesco QQQ トラスト シリーズ(NASDAQ:QQQ)は1.9%、514.49ドルで取引を終えた。
- iシェアーズ ラッセル2000 ETF(NYSE:IWM)は1.8%上昇し、223.77ドルで終了。
- Financial Select Sector SPDR Fundは1.2%上昇、 Consumer Staples Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLP)は0.3%下落。
水曜日の株式の動き
- シティグループ(C:NYSE)は7%超上昇し、強い収益発表によりS&P500指数の中で最も強いパフォーマンスを記録した。
- インチュイティブ サージカル(ISRG:NASDAQ)は+6.9%、RBCが12ヵ月の目標株価を641ドルに引き上げたことを受けて上昇。
- テスラ(TSLA:NASDAQ)の株価は313ドルから440ドルに引き上げられたことと、アウトパフォームの格付けが再確認されたことから5%以上上昇した。
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