月曜日、アッヴィー(AbbVie)の株が急落しました(NYSE:ABBV)。
2つのエムラクリジンの第2相試験は、統計的に有意な結果が見られなかったため、統合失調症患者を対象に一日一回、経口での単剤投与治療薬としての使用に失敗し、アッヴィーは株価が下落しました。
試験は、6週間目のプラセボ群との比較において、終点の主要な基準であるベースラインからのポジティブ・アンド・ネガティブ・シンドロームスケール(PANSS)総合スコアの改善について、統計的に有意な結果を示さなかったのです。
PANSSは、統合失調症の症状の重症度を測定するための尺度です。
Cantor Fitzgeraldはアッヴィーの両社の研究から前向きな結果が出ると予想していたが、PANSSスコアがどれほど印象的かといった具体的な詳細については混在した結果になるだろうと考えていました。
ネガティブな結果が出たとしても、Cantor Fitzgeraldはアッヴィーの株については引き続き前向きな見通しを維持し、同社のパイプラインは過小評価されていると信じています。
「このニュースは、私たちの予想を裏切るもので、期待していませんでした」とアナリストは付け加えています。肯定的なアッヴィーのトライアルの結果が、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(Bristol Myers Squibb & Co)の承認済み統合失調症治療薬であるコベンフィー(Cobenfy)には利益をもたらしますが、統合失調症やその他の症状の治療において選択的ムスカリン受容体を対象とすることについては疑問が残ります。
このデータからは、エムラクリジンのような陽性アロステリック調節薬と、コベンフィーのような直接作用性アゴニストとの間の違いが示唆されます。
アナリストは株価予測を240ドルに設定し、引き続き「アッヴィーを買い推奨」のレーティングを維持しています(詳細はこちら)。
この打撃を受けたものの、Cerevelの買収は引き続き有望であり、統合失調症、てんかん、不安症の治療薬であるダリガバット(Darigabat)や、パーキンソン病の治療薬であるタバパドン(Tavapadon)など、他の治療法も引き続き進化し続けています。
タバパドンのパーキンソン病におけるフレキシブル用量単剤投与第3相TEMPO-2試験のトップラインの結果は2024年末までに発表される予定です。長期安全性試験であるTEMPO-4の結果は、2025年に発表される予定です。
株価動向 最新の時点で、アッヴィーの株価は前日比11.7%安の176.16ドルとなっています。
次の一手