百貨店チェーンのKohl’s Inc.(NYSE:KSS)は、新CEOの任命に続いて、約10%の割合で企業スタッフを削減すると発表した。
この決定は400人未満のポジションに影響を及ぼし、そのうち半数以上が未埋めのポジションから削られることになる。残りの削減は同社本社(ウィスコンシン州メノミニーフォールズ)のポジションから行われる。
この決定は、小売業界のベテランであるアシュリー・ブキャナン氏が新CEOに就任することが決まった後のことである。
ブキャナン氏は2025年1月15日より新CEOとして務めることになるが、2020年以来、Michaels CompaniesのCEOを務めていた。また、ブキャナン氏は13年間、Walmart Inc(NYSE:WMT)および同社傘下のSam’s Clubで様々なシニアリーダーシップポジションを歴任していた。
Kohl’sは、自社のEFC(電子商取引用物流センター)が2025年5月にリースが切れた際には、カリフォルニア州サンバーナーディーノのEFCを閉鎖する意向を示した。同社はまた、2022年4月までに27店舗を閉鎖すると発表した。
2023年、この小売大手は36,000人の正社員と60,000人のパートタイムスタッフを含む合計96,000人の従業員を雇用していた。この最近の大規模なリストラは、会社の効率を向上させることを目的としており、ウォールストリート・ジャーナルが報じた。
この雇用削減は、会社が収益拡大を模索する中で発表されたものである。会計年度24年第3四半期において、Kohl’sは純売上高が前年同期比8.8%減の35.07億ドルを記録し、36.38億ドルと予想されていた売上に対しては期待に遠く及ばなかった。
同四半期の比較ベースの売上高は前年同期比9.3%減、1株当たりのリーダー予想を下回る20セントの利益を達成した。
会社の前CEO、トム・キングスバリ氏は、この日の電話会議で、アパレルやフットウェアなどの主要ビジネス部門の売り上げが弱いままであり、一方でSephora、ホームデコレーション、ギフトなどのカテゴリーで利益を得ていると述べた。
さらに、同社は2024年度の売り上げの見通しも下方修正した。これまでは(4)%~(6)%の減少を見込んでいたが、今回の通知でそれは(7)%~(8)%の減少に修正した。同社はまた、比較ベースの売上高についても、(6)%~(7)%の減少を予想している。
株価アクション:最終確認時点の水曜のプレマーケットで、Kohl’sの株は前日比0.44%高の13.62ドルで取引されている。
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