木曜日、Tripadvisor Inc.(トリップアドバイザー)(NASDAQ:TRIP)は、1株あたり0.30ドルの収益を記録し、1株あたり0.21ドルの予想を上回る好決算を発表した。
売上高は4億1100万ドルで、予想を2.75%上回った。
今四半期は好調だが、JPMorganは先行きで不安を示す
好調な決算にもかかわらず、JPMorganのアナリスト、ダグ・アンマス氏は同社の株式を引き続きアンダーウェイトに設定し、複数のリスク要因を指摘している。
アンマス氏は「1Qの業績予報には休暇のタイミング、厳しい比較、外国為替の重さが影響している」と指摘し、一方で同社の経営陣は「1Hにホテルメタの厳しい価格比較があるため、2025年の成長は下半期になるだろう」とコメントしている。アンマス氏は「売上と収益の両方において加速が期待されているため、2026年には好転が期待できるだろう」とも述べている。
ブランドの変革にかかっている長期的な見通し
トリップアドバイザーのエクスペリエンスとダイニングプラットフォームであるViatorとTheForkは引き続き好調に成長しているが、ホテルメタ検索から旅行計画への転換が同社の業績に影響を及ぼしている。
アンマス氏はこう強調した。「ブランドトリップアドバイザーの変革は…まだ初歩的な段階にあり、近い将来において売上高と調整後EBITDA(利息、税金、償却、減価償却前利益)の成長に影響を及ぼしている」とのこと。
トリップアドバイザーホールディングスの経営陣は、2025年において5%から7%の年間売上高の成長と、調整後EBITDAのマージンが最大で約50bps縮小すると予測している。Liberty Tripadvisor Holdings 社との合併については、2四半期に完了する予定だが、アンマス氏は2025年と2026年のEBITDA予測をそれぞれ5%と7%削減し、引き続き株価予測を15ドルに設定した。
テクニカル分析は混在のシグナルを示す
技術的には、TRIP株はやや売り圧がかかる状況にある。
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この銘柄は16.50ドルの水準で取引されており、8日および20日の単純移動平均線を下回っている。これらの水準は、それぞれ17.66ドルで売りシグナルを発している。一方で、50日および200日の単純移動平均線、それぞれ15.79ドルと16.04ドルでは買い気配を示している。
MACD(移動平均収束拡散)の読み取りは0.43で、これは買い気配を示している。一方、RSI(相対的な強度指数)は44.01を記録し、中立的な気配を示している。
総じて、Tripadvisorの4四半期決算が強靭である一方、近い将来においてリスクがあることと、マージンの圧力がかかっていることがJPMorganを懸念させている。
2025年の下半期に向けた成長が重要なポイントであり、そのため、現時点でTRIP株は様子見の状態が続くだろう。
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シャッターストックのTero Vesalainen氏による写真