ドイツのバイオ医薬品大手、Merck KGaA(OTC:MKGAF)(OTC:MKKGY)が米国のバイオ医薬品企業、SpringWorks Therapeutics Inc(NASDAQ:SWTX、時価40億2000万ドル)との間で買収交渉を進めていると報じられ、Merck KGaAの株価が3%上昇した。このニュースは、Benzinga Proのデータが初めてだった。
Merck Germanyはまた、法的拘束力を持つ契約は締結されていないとも説明している。これにより、今後の動きには不確実性が残されることになる。
SpringWorks Therapeuticsの第1の商品「Ogsiveo」(ニロガセスタット)は、潰瘍性線維性瘤(desmoid tumors)を治療する、1日2回の経口薬剤であり、米国食品医薬品局(FDA)によって認可された初かつ唯一の治療薬となっている。
1月には、希少疾患およびがんの治療に特化したSpringWorks Therapeuticsは、「Ogsiveo」の2024年第4四半期および年間のアメリカ国内純製品売上高の予備データを発表しており、それぞれ6150万ドル、1億7200万ドルの数字を報告している。(プレスリリース)
同社は2月20日に同データを報告する予定だ。
大人および小児の横紋筋腫症1型(NF1-PN)を有する患者に対するSpringWorks Therapeuticsの第2の商品「mirdametinib」(NF1-PN)については、FDAが2月28日のPDUFAを予定して査察中である。
2024年12月31日時点のSpringWorks Therapeuticsの予備データによる現金、現金同等物、流動有価証券の合計は4億6190万ドルとなっている。同社は、2026年上半期に収益性を達成すると予想される運用資金のポジションを維持するとしている。
金融情報に詳しい複数の情報筋によると、JPMorganのアナリストは、Merck KGaAの2024年の医療部門売上の約25%を構成するオンコロジー事業が、SpringWorks Therapeuticsの買収によって利益を得る可能性があると指摘している。
この報告は、この合併がMerckの既存のポートフォリオを補完し、新たな成長の機会を創出すると述べている。さらに、SpringWorks Therapeuticsの製品は、特許の切れた薬の売り上げと高まる競争から生じる損失をカバーする潜在能力を持っている。
株価の変動: このニュースが報じられた時点でのSpringWorks Therapeuticsの株価は3.91%低下し、51.89ドルになっている。
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