製薬大手Bristol-Myers Squibb Co(NYSE:BMY)は、米国保健資源・サービス管理局(HRSA)および米国保健福祉省(HHS)に対して、同社の提案した340B薬価プログラムのリベートモデルが不承認であるとして訴訟を起こした。
最近、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も、米政府機関に対して論争が続いている支払い方法に関する異議を申し立て訴訟を起こしている。
340B薬価プログラムには医薬品メーカーに対し、リベートおよびディスカウントのどちらかの価格モデルを選択することを認めているとする連邦法に反するとして、製薬大手は訴訟の中で主張している
340B薬価プログラムは、医療機関(「カバーされる機関」とも呼ばれる)が特定の条件下で、薬価が割り引かれた価格で医薬品を購入することを求めている。
Bristol-Myersはこれまで割り引き価格モデルを用いており、最初の価格が割り引かれている。しかし、同社はこのアプローチが、340B薬価プログラムのリベート計画において、Medicaid薬価リベートプログラムのリベートとの重複を防ぐための保証の違反を含む、プログラムの広範な悪用の温床になっていると主張している。
Bristol-Myersは、この問題が、価格の不均衡を利用して利益を得ている商業薬局や第三者の管理者によってさらに悪化しているとしている。
これらの悪用とHHSによる不十分な執行を根拠に、Bristol-Myersは10月にリベートモデルに移行すると発表した。
このモデルでは、まず「カバーされる機関」が市販価格を支払い、後で340B価格を達成するためのリベートを受け取るという仕組みとなる。Bristol-Myersは、このモデルは340B法に明示的に認められており、悪用の機会を減らすことでプログラムの整合性を向上させると主張している。
両方のモデルの法的根拠があるにもかかわらず、HRSAはBristol-Myersが提案したリベートモデルへの変更は340B法に矛盾していると判断し、事前の承認が必要だと結論付けた。
Bristol-Myersは、この決定によって製造業者の法的選択肢が違法に制限され、行政手続法に違反し、恣意的かつ専制的な規制超過を表していると断言している。
同社はさらに、この決定が法的にも理論的にも筋が通っておらず、無意味な制約を課しているとしている。
Eli Lilly and Co.(NYSE:LLY)もまた、HRSAに対して訴訟を起こしている。この製薬大手は、リベートプログラムの変更を病院に提供しようとした際にHRSAに妨害されたと主張している。
Bristol-Myers Squibbの株価動向:本日の時点でBristol-Myers Squibbの株は、1株59.36ドルで0.12%上昇している。
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取材協力:Bristol Myers Squibb提供