39歳の中国国籍の男性、リ・ズージエ(Zijie Li)氏が、裁判所の命令を無視して米次期大統領ドナルド・トランプ(ドナルド・トランプ)氏のマー・ア・ラゴ邸に侵入した疑いで逮捕された。
ロスアンゼルス郊外に住む学生ビザ保持者のリ氏は、Uberでフロリダ州パームビーチのマー・ア・ラゴ邸の入り口に到着した際に逮捕された。このことはAP Newsが報じた。
トランプ氏が大統領選に勝利して以来、高度なテクノロジーのロボット犬と増強された警備体制がトランプ氏のマー・ア・ラゴ邸に配置されているとNBC Newsが報じた。
リ氏は今年に入っても同様の犯罪行為で逮捕されたことがあり、その際もマー・ア・ラゴ邸への侵入を試みていた。リ氏は現在、パームビーチ郡刑務所で保釈なしで拘置中だ。
関連記事:トランプ氏、イランから命を狙われていると主張「元大統領への攻撃は、攻撃者にとっては自殺願望だ」
リ氏の逮捕は、マー・ア・ラゴ邸付近での法執行機関や米大統領専用車制服部隊のメンバーと一連のトラブルがきっかけとなったものだ。リ氏は今年7月に、ペンシルベニア州で開かれたトランプ氏の集会で中国が別の暗殺未遂事件に関与しているという情報を固めるための手段として、マー・ア・ラゴ邸に侵入を試みた。AP Newsは、その時彼がシークレットサービスの警官らに対して情報を伝えたという。
リ氏はマー・ア・ラゴ邸から退去を指示された後、1週間後に侵入の容疑で逮捕されたが、保釈された。その際の保釈条件には、マー・ア・ラゴ邸から離れることも含まれていた。
さらに10月には、リ氏はマー・ア・ラゴ邸の近くに住む住民に接触し、邸宅への侵入について問い合わせをしていたため、精神病院に収容された。そして最近の逮捕の数日前には病院から退院させられており、保釈が取り消されることとなったと報告書は述べている。
なお、マー・ア・ラゴ邸でこのような不正な侵入行為が起きるのは初めてのことではない。トランプ大統領の任期中、マー・ア・ラゴ邸は複数の不法侵入を目撃しており、その中にはリ氏以外にも中国人が2人含まれていた。
その中でも特に注目すべき事件は、中国人事業家の張ユージン氏が2019年に同邸に侵入した事件だ。張氏は電子機器を持参していたため、スパイ活動の疑いが持たれた。最終的に張氏は侵入罪で有罪となり、強制送還された。
なお、これまでのところ、こうした事件がトランプ氏に対する脅迫行為だったとする証拠は示されていない。
次の一手:
- ウォーレン・バフェット氏、感謝祭の夕食を食べることができるのは「おじさん」のおかげ