JPモルガン(JP Morgan)のアナリスト、ビル・ピーターソン(Bill Peterson)氏は、今週初めにネバダ州のLithium Americas Corpの(NYSE:LAC)テックセンターやセッカーパスのサイトを視察し、同社の経営陣とプロジェクトの主要リーダーと面会した。
ピーターソン氏は、テックセンターとセッカーパスのサイトでは工事が進行中で、機械設備の完了は2027年末を目指しており、その後6-12ヶ月以内にフェーズ1の全体の生産が見込まれていると述べた。
米国エネルギー省(DOE)の貸し付けプロセスを進めるLithium Americasは、月間5,000万~7,000万ドルの支出を継続しており、これは同社の現金及びジェネラルモーターズ(General Motors Company、NYSE:GM)とOrionからの資金を最初に使用するというものであると、ピーターソン氏は指摘した。
DOEは引き続き、第3四半期の終わりにまだ予想している、初の貸し付け進捗を受ける準備をするため、日常業務に焦点を当てているという。
Bechtel社とSawtooth Mining社の従業員が、現地で引き続き準備作業を行っている様子が確認され、プロジェクトチームのメンバーは昨年末以来、大幅に活動が増加していると述べた。
詳細なエンジニアリングの約60%が完成した現在、コンクリートが注がれている。鉄の納入は8月に予定されており、インストールは8月末または9月に予定されている、とピーターソン氏は述べている。これは大きな節目となる。
チームは、予算内に収めるためにも第1フェーズの大量生産を拡大するための柔軟性を維持しつつ、今後のフェーズにも柔軟に対応していくことに焦点を当てたいと考えている。また、労働力の拠点施設も現在建設中であり、年末までに労働者を300人から1,000人まで増員するため、2025年下半期には使用可能と見込まれている。
ピーターソン氏は、近隣の都市からの電力、ハイウェイ、鉄道、水のアクセスが、インフラ整備費を削減し、労働者の保持を支援すると表明した。
彼はまた、硫酸施設、炭酸施設、ろ過、溶出および中和システム、廃棄物捨て場を含む主要施設の計画された場所も視察している。
経営陣との会議の中で、ピーターソン氏はリチウムの価格と市場動向について話し合われ、弱い価格が新たな生産能力を遅らせる結果として、リチウムの供給不足が来年訪れることを期待していると述べた。
Lithium Americasは、鉱物供給が締まるため、一時的に1トン当たり4万ドルの価格が上昇すると見込んでいる。また、これにより長期的には1トン当たり2万ドルの価格が安定すると考えており、これは将来の投資をサポートするためのものであると述べた。
ジェネラルモーターズとのオフテイク契約には、現在の中国のスポットレートよりも価格が安いという床価が付いているため、持続的な資本支出や債務返済などの全ての費用を考慮した上でも、プロジェクトは利益を上げ続けるという。
経営陣は、第2フェーズのプロジェクトの推進に関しては、市況に大きく依存することになる。現時点では、第2フェーズの進捗を保つためにコストとリスクが低いステップを踏んでいるという。
ピーターソン氏は、ジェネラルモーターズとの提携は、第2フェーズに関して12年間の契約を結ぶ柔軟性を提供し、このことが金融面や拡大の取り組みの両方を支援するとしている。
株価の動き:金曜日の最新チェックでLAC株は2.57ドルで3.02%安の水準で取引を行っている。
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写真提供:Juan Roballo / シャッターストック