米連邦政府の職員は、次期大統領であるドナルド・トランプ氏の側近であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が健康人間サービス長官を務めることについて懸念を表明している。
出来事:米国食品医薬品局(FDA)と米国立衛生研究所(NIH)の職員は、ケネディ氏がこのような立場に就くことが決まったことを受けて懸念を示している。ケネディ氏は、主流の医療慣行やワクチンに対する批判的な立場をとってきたことでも知られているためだ。
ケネディ氏は、トランプ大統領によって 『健康に関してはやりたい放題にしてくれた』とされ、ケネディ氏は連邦保健庁のさまざまな側面を大改革する意向を表明している。
NPRによると、ケネディ氏の計画の1つには、NIHの27の部局を15に削減するというものがある。
ジョエル・ジンバーグ氏(保守派シンクタンクのシニアフェロー)は、新型コロナウイルス感染症パンデミックによってNIHなどの機関への信頼が侵食されたとして、改革が信頼回復につながるだろうと主張している。
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なぜ重要なのか: なお、ケネディ氏はFDAに関しても、栄養部門などの部局を全面的に廃止するとみられている。ケネディ氏はさらなる改革についても語っている。
報告によると、ケネディ氏のもとでの就任前に、一部の職員は退職を考えているという。
以前、現職、元職員によると、ケネディ氏が今後の役割や前の立場についての懸念があり、今回の発表が問題になっているという。
ある幹部はNBC Newsに対して、「トランプ政権の最初の任期中には、新しい優先事項に合わせるために比較的多くの人員が動いたが、大きなターンオーバーにはならなかった。例えば、より迅速な医薬品の承認プロセスへの対応は労働者に多大な負担を強いるものではない」と述べた。
ただし、ケネディ氏が今後どのような役割を果たすかは、まだ明らかになっていない。ケネディ氏は、600人のNIH職員の代わりに新たなスタッフを任命するなど、積極的な再構築を提案している。
医薬品研究製造会社(医薬品業界ロビー団体)は、「この業界は米国経済の最重要部門であり、世界中のどこよりも多くの選択肢を米国患者に提供しており、全国で何百万もの高給のハイテクの仕事を支えている」と述べた。
同団体は、「私たちは、トランプ政権と協力して、イノベーションエコシステムをさらに強化し、患者の医療を改善したい」と締めくくっている。
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