最大手の財務・人事ソフトウェアプロバイダーであるWorkday, Inc. (NASDAQ:WDAY) の株式は、水曜日に下げて取引している。
同社は1株あたり1.89ドルの3四半期決算を報告し、1株あたり1.76ドルの予想を上回った。売上高は21.6億ドルで、こちらも21.3億ドルの予想を上回り、昨年の18.7億ドルからも増加している。Workdayは、2025年度のサブスクリプションの売上高の見通しを下方修正した。
アナリストの鑑みるところは以下の通りだ。
- Piper Sandlerのアナリスト、Brent A. Bracelin氏は株式評価をOverweightからNeutralにダウングレードし、価格予測も285ドルから270ドルに引き下げた。
- ゴールドマン・サックスのアナリスト、Kash Rangan氏はWorkdayの株に対するBuyのレーティングを維持し、価格予測も305ドルから300ドルに引き下げた。
- Needhamのアナリスト、Scott Berg氏は同社の株に対するBuyのレーティングを維持し、価格予測は300ドルである。
Piper Sandler: Bracelin氏は、弱いガイダンスと来年の同社の成長を牽制する可能性に対する懸念から、2026年のWorkdayの成長予測を14.0%から12.5%に引き下げた。
アナリストによると、国際展開、新製品の投入、パートナーシップが強い成果を上げるまでは、Workdayの成長見通しは減少する一方で、Neutra(中立)のレーティングにダウングレードした。
2026年度の利益率拡大(27.5%)によって一株当たりの利益(EPS)が15%以上になる可能性があるものの、アナリストはWorkdayの高い評価を正当化することに苦心している。特に、CY26のP/E倍率が28倍(GAAP P/Eは70倍)であるのに対して、同社の評価は適切でないと感じたからだ。
その結果、同社の成長動向が鈍化したとアナリストは述べている。
次の一手:Bitcoin Could Reach $1 Million By 2037, Economist Says: ‘Buy Of A Lifetime’ Opportunity(英語)
ゴールドマン・サックス:リーマン氏は、4四半期決算の売上高認識の遅れと、2025年第1四半期における閏年比較からの圧縮という理由で、微増の4四半期決算成長が見込めるとコメントした。
にもかかわらず、リーマン氏は慎重に楽観的であり、2026会計年度のマクロ環境は、選挙結果と潜在的な金利引き下げの後に改善される可能性があると指摘した。
さらに、WorkdayのAI製品は大きなトラクションを見せており、3四半期における顧客拡大の30%がAIソリューションを取り入れたことで、退職率が39%低下し、売価が大幅に向上した。戦略的なディールの収益認識の遅れは予想外であったが、リーマン氏は、提供された製品と機能が長期的な収益に結びつくと予測している。
Workdayが安定した、持続的な成長と利益率を改善できれば、株価が再調整される可能性がある、とリーマン氏は述べている。
Needham:Workdayは2024年度に比べて、より長い販売サイクルを迎えている。cRPOは140億ドルで、前年比で15.4%増とわずかに予想を上回っている。
しかしながら、アナリストは、大型取引の売上高の認識タイミングが低かったため、サブスクリプションの売上高の成長予測が一致していないことから、2026年度の売上高の予測を14%という予想の下限よりも低い一帯に予測している。
また、同社の新たな経営陣は最近15%のサブスクリプションの売上高の目標を再確認したため、投資家の関心が高まっているとアナリストは見ている。
アナリストは、2025会計年度の一株当たりの利益(EPS)の予測を一株あたり7.12ドルから7.20ドルに引き上げた。
株価の動き: 水曜日の最新取引時点で、WDAYの株は247.87ドルで8.26%下落している。
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