先週土曜日、Boston Scientific Corporation(NYSE:BSX)は、WATCHMAN FLX Left AtrialAppendage Closure(LAAC)デバイスのOPTIONグローバル臨床試験における3年次の主要エンドポイント結果を発表した。
WATCHMANインプラントデバイスは1/4ドル玉くらいの大きさがあり、パラシュートのような形をしている。WATCHMANは、脳梗塞を防ぐため、心臓に埋め込まれる。
心臓の盲腔である左心耳を閉鎖するために埋め込まれ、血液が凝固し、脳梗塞を引き起こす可能性を防ぐ。
非僧帽弁性心房細動患者における脳梗塞リスク低減に関する、このデバイスと第一選択の経口抗凝固療法(OAC)(直接経口抗凝固薬(DOAC)(95%)とワルファリン(5%)を含む)を比較した研究の重要な結果は、2024年の米国心臓協会科学会議において発表され、同時に「New England Journal of Medicine」に掲載された。
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この試験では、WATCHMAN FLXデバイスは、36か月間の追跡期間で、非手術的な主要出血(8.5%対18.1%)もしくは臨床的に関連のある非主要出血に関する主要な安全性エンドポイントを達成した。
デバイスは、36か月の間に全死亡、脳卒中、または全身性塞栓症のいずれかについても、OACに対するデバイスの不劣性(5.4%対5.8%)を示すデータが示され、主要な効果エンドポイントにも適合した。
その他の結果には、36か月の間に手術と非手術の主要出血の併合した二次エンドポイントにおいて、WATCHMAN FLXデバイスの不劣性(3.9%対5.0%)も示された。
OPTION試験には1,600人の患者が参加した。
この試験において、装置を使用した患者の約60%が、脳梗塞リスク低減のためのWATCHMAN FLXインプラントを、心臓の手術後90~180日間に埋め込んだ。残りの40%の装置患者は、WATCHMAN FLXインプラントを心臓手術と同時に行い、その後にWATCHMAN FLXインプラントを埋め込んだ。
OPTION試験に加えて、WATCHMANテクノロジーは、CHAMPION-AF無作為化試験において、DOACとしての第1選択療法と比較されている。
最新世代のWATCHMAN FLX Pro LAACデバイスは、2023年に米国で承認を得た。また、このデバイスは現在、いくつかの臨床試験で研究されている最中だ。
株価動向:本日の最新情報では、BSXの株価は4.36%上昇し、90.79ドルで取引を終えている。
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