オーストラリアドル/米ドル(AUD/USD)は、ここ数日で下落トレンドを続け、8月以来の0.6539という水準を記録し、引き続き大幅な売られの中にあります。1日から始まった下落は止むことなく続き、この通貨ペアの下落は一向に落ち着く気配がありません。
先日のデータによると、オーストラリアの第3四半期の年率インフレ率は、第2四半期の3.8%から下がり、2.9%を下回る2.8%を記録しました。これにより加速度をつけた売りが増幅されていると考えられています。この数字を受けて、豪準備銀行(RBA)が見据えるインフレターゲットの2〜3%の範囲内にインフレ率が下がったことはありますが、RBAが注視するコアインフレ率は依然3四半期年率3.5%で高止まりしています。このため、RBAは今の段階で、金利を引き下げるべき理由はないと判断しています。
インフレ率が安定するまでは、金融緩和を検討する気はないとRBAは主張しています。RBAは来週の会合で、4.35%の現行の年率金利を据え置くとの市場の見解が一致しています。これにより、少なくとも2025年5月までは金利が下げられる可能性は低いとされています。
市場予測のトレンド
AUD/USDのテクニカル分析
AUD/USDは現在、0.6533を目指して下降中の波を継続しており、現在の水準には一切リカバリーの兆しが見られません。もし現在の水準が維持されると、0.6613を目指して修正が始まる可能性がありますが、これによりさらなる下落トレンドが0.6491を目指すことが見込まれています。MACD指標もこの下降トレンドをサポートしており、そのシグナルラインがゼロを超えて大きく下降しているため、下降の勢いが続くとみられています。
1時間足チャートでは、0.6570の水準を中心に動いており、0.6570から0.6533に向かって下降しています。この水準を達成した後は、0.6613に修正が追随する可能性がありますが、そこには0.6570の中間的なサポートラインがあります。この潜在的な上昇トレンドは、Stochasticオシレーターによっても裏付けられており、シグナルラインが20よりも低い水準にあるものの、80に上昇する動きを見せており、一時的な売りのプレッシャーからの休息が示唆されています。
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