午前中、先週の水曜日(3月24日)にはダウ工業株平均が600ポイント以上下落するなど、大幅な下げ幅を見せた米国株式市場は引き続き全面安の展開を見せている。米国がカナダ、メキシコの輸入品に課した関税が発効し、貿易パートナー国が米国製品に対して報復的な関税を課すという懸念が高まったことが一因とされる。
投資家たちは、ロス商務長官がCNBCに語ったように、トランプ大統領の貿易政策をめぐる見通しを待っている。ロス長官によると、トランプ大統領は車メーカーだけでなく、他の業界にも関税免除を認める可能性があるという。
ロス長官は、メキシコとカナダが米国にフェンタニルの流入を抑制するための十分な進展を遂げれば、4月に予定されている対抗関税を回避することができるかもしれないとも述べた。この発言の後、株式市場は下げ渋り、その後は持ち直す場面が見られた。
石油価格は下がり続け、OPEC+の生産増加が市場を圧迫した結果、貿易政策が原因とされるこのリスク回避の動きが見られている。WTI原油先物は複数年来の安値を記録した。米国のWTI原油先物を追跡するETFである『ユナイテッド・ステイツ・オイル・ファンド』(NYSE:USO)は0.81%下落した。
ビットコイン(BTC)は1週間で7%以上上昇し、90,000ドルを超えて取引された。トランプ大統領が金曜日にホワイトハウスで開催する仮想通貨サミットでの発表を期待している投資家たちがここに利益を見出したものと見られる。
米国大手株指数およびETFの動向
主要指数 | 価格 | 前日比 |
Nasdaq 100 | 18,336.60 | -1.04% |
S&P総合500種株価指数 | 5,791.25 | -0.88% |
ダウ工業株30種平均 | 42,808.25 | -0.46% |
ラッセル2000 | 2,093.92 | -0.36% |
Benzinga Proのデータによれば
- SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)が0.89%減の577.88ドルで取引終了。
- SPDR ダウ工業株ETF(NYSE:DIA)は0.49%減の428.32ドル。
- このほか、テクノロジー株重視型のInvesco QQQ トラスト シリーズ(NASDAQ:QQQ)は1.35%減の495.25ドル。
- iシェアーズ ラッセル2000ETF(NYSE:IWM)は0.62%減の207.17ドルとなった。
- 消費者ディスクレッションリーセレクトセクターSPDRファンド(NYSE:XLY)は1.31%減の208.65ドル。
- エナジーセレクトセクターSPDRファンド(NYSE:XLE)は0.14%上昇し、85.83ドルとなった。
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株価の下落
- Marvell Technology, Inc.(NASDAQ:MRVL)の株価は、同社が売り上げ見通しを発表したことを受けて、先週の木曜日に下がった。
企業の決算発表に反応して株価が動いた銘柄としては、次のようなものがあげられる。
- Grindr Inc.(NYSE:GRND)
- LendingTree, Inc.(NASDAQ:TREE)
- MongoDB, Inc.(NASDAQ:MDB)
- Rigetti Computing, Inc.(NASDAQ:RGTI)
- Marvell Technology, Inc.(NASDAQ:MRVL)
- Zscaler, Inc.(NASDAQ:ZS)
- Victorias Secret & Co.(NYSE:VSCO)
- JD.com, Inc.(NASDAQ:JD)
- BJ’s Wholesale Club Holdings, Inc.(NYSE:BJ)
- Burlington Stores, Inc.(NYSE:BURL)
- Macy’s Inc。 (NYSE:M)
木曜日の取引終了後に発表される決算を発表する企業は次の通り。
- Costco Wholesale Corp。 (NASDAQ:COST)
- Hewlett Packard Enterprise Co。 (NYSE:HPE)
- Funko, Inc.(NASDAQ:FNKO)
- Broadcom Inc.(NASDAQ:AVGO)
- Reliance Global Group, Inc.(NASDAQ:RELI)
- (NASDAQ:SERV): Serve Robotics Inc。
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