火曜日、アムジェン社(NASDAQ:AMGN )の株は、同社が肥満患者でのマリティド(maridebart cafraglutide、旧称AMG 133)の第2相試験の長期にわたる待望のデータを発表した後、プレマーケット取引中に下落しました。
同社は、マリティドは、1年(52週間)で平均約20%の減量を実証し、減量プラトーもなく、52週以降さらなる減量の可能性を示唆すると述べています。
結果がウォール街の予想を下回ったとみられたため、アムジェンの株は下がりました。CNBCは、アナリストたちが、マリティドが第2相試験で最低でも減量20%を達成する事を期待しており、最大で25%を目指している者さえいる点について指摘しました。
この研究では、GLP-1療法では通常、より少ない減量しか得られない一部の患者についても、減量プラトーもなく、52週時点で平均約17%の減量を実現し、平均してヘモグロビンA1C(HbA1c)は2.2パーセントポイントまで低下しました。
マリティドは、減量量に応じて、血圧、トリグリセリド、高感度C反応性タンパク質(hs-CRP)など、心血管代謝パラメーターの改善も示しました。遊離脂肪酸についても有意な増加はありませんでした。
マリティドの投与と骨密度の変化との間には関連がありませんでした。
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最も一般的な副作用は、嘔吐、悪心、便秘を含む消化器系のものでした。アムジェンは、投与量増加腕において、AEに関連して治験が中止された割合が約11%、消化器系に関連した出来事により中止された割合が8%未満であると述べています。他にも安全に関する新しいシグナルは見つかりませんでした。
別個に行われた第1相薬物動態学試験では、予定の予備分析において追加の投与スケジュールが評価されました。
第2部の実施中の第2相試験では、引き続き治療を続ける事で52週を超えてマリティドの減量を評価し、低頻度または低投与で体重を維持し、マリティドの中止後も減量の持続性を評価しています。
マリティドは、月に一度かそれ未満の頻度で単回投与が可能な手持ち式の自動注射器装置で提供される予定です。
アムジェンは、インクレチンと非インクレチンのメカニズムから成る口服および注射製剤を使用した、肥満症関連のパイプラインも進めています。
株価動向: 火曜日の最終確認時のプレマーケット取引中、AMGN株は259.88ドルで11.6%下落しています。
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