米国の製造業は、26か月間の縮小の後、2025年2月に2か月連続で拡大に転じた。しかし、新たに課せられた関税の影響を受けたことは、業界全体に影響を及ぼしている。
事の詳細製造業協会によれば、2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3%となり、市場予想(トレーディング・エコノミクスが50.5%と予測)を下回った。
2月には、総需要が弱まり、新規受注と雇用が減少し、生産の伸びも急激に鈍化した。新たな関税の影響により、物価は2022年6月以来の最も速いペースで上昇し、トレーディング・エコノミクスによると、新たな関税の影響もあって物価が急騰した。
次の一手 Q4 GDPの第2次見積もりで軽微な修正後、2.3%を維持
- 新規受注指数 2月の新規受注指数は48.6%で、前月の55.1%から6.5ポイント減少し、再び縮小に転じた。
- 製造指数 1月から1.8ポイント減少した50.7%を記録し、拡大の範囲内にはあるものの、鈍化。
- 物価指数 物価指数は7.5ポイント上昇した62.4%を記録し、関税による原材料費の増加を反映した。
- 雇用指数 2月の雇用指数は47.6%に低下し、慎重な採用と労働者の削減が続く中、縮小を示唆している。
- 新規輸出受注指数 新規輸出受注指数はわずかながら51.4%に低下し、一方で輸入指数は52.6%に上昇した。
製造業のうち最大の6つの業界のうち、石油・石炭製品、食品・飲料・たばこ製品、化学製品、輸送機器の4つが2月に成長を報告した。
「需要が緩和され、生産が安定し、パネリストの会社が新政権の関税政策の最初の運用上の衝撃を経験しているため、リストラが続いています。関税により物価が急増し、新規受注のバックログ、サプライヤーによる配送中断、製造在庫への影響が引き起こされました」と、ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)委員会の議長であるTimothy R. Fiore氏は述べている。
市場の反応
月曜の早い取引時点で、追加関税の期限が今週後半に迫りつつある中、3つの主要指数すべてが下落している。
米国の株式市場は、このニュースを受けて下落している。この時点で、S&P500を追跡するSPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)は0.26%安の592.66ドル、NASDAQ100を追跡するインベスコQQQトラスト(NASDAQ:QQQ)は0.31%安の506.57ドルを記録している。
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出所:シャッターストック