アラスカ・エア・グループ(NYSE:ALK)は、仮想フライトシミュレーター会社のロフト・ダイナミクスへの新たな投資を通じて、航空教育の未来に大胆な一歩を踏み出した。金曜日に発表されたこの取引の金融条件は、開示されていない。
同社は、ボーイング737向けの画期的なフルモーション拡張型リアリティシムを開発することを支援している。
このイニシアチブは、パイロットの商業飛行への準備の仕方を改革することができる非常に「没入型」でコンパクトなトレーニングプラットフォームを作ることを目指している。
ロフト・ダイナミクスは、現在、FAA(米国連邦航空局)とEASA(欧州航空安全機関)の両方に承認されたVRヘリコプターシミュレーターを有する唯一の会社だ。
同社は、アラスカとの最新の提携により、VR技術を活用した初のハイパーリアリティフルモーション737シミュレータを導入する予定だ。
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アラスカ航空は、常に航空イノベーションの最前線に立ってきたと、ロフト・ダイナミクスCEOであるFabi Riesen氏は語った。
「今回、フルモーションVRシミュレーターの開発に投資することで、アラスカは再び業界を前進させている」とRiesen氏は続けた。
この高度なシステムには、360度のパノラマ3Dビュー、リアルタイムのボディトラッキング、飛行機の物理的なフィードバックを再現するモーションプラットフォームが搭載される。
アラスカの飛行運用トレーニング取締役であるJeff Severns氏船長によると、同社はこのシミュレータをポテンシャルを持つゲームチェンジャーとして見ているとのこと。
同氏は、「ロフトのハイパーリアリティVRシミュレータの可能性を生かすことで、我々は今日我々が知る商業パイロットのトレーニングを変えることになるかもしれない」と語った。
また、ロフトのLoftSPATIALアプリを介してAppleのビジョンプロヘッドセットと統合することが期待されており、これにより受講生にとってのアクセシビリティと利便性が向上する見込みだ。
Pasha Saleh氏、アラスカ航空の企業開発責任者は、この投資を「パラダイムシフト」と表現した。
彼は、この技術がパイロットのトレーニングの質を向上させる一方、旅行や物流の課題も減少させるかもしれないと強調した。
このシミュレータは最終的にFAAの認証を受ける予定だが、その一方でアラスカとロフトは、現行のトレーニングプログラムを強化するための暫定的な用途に取り組む予定だ。
株価動向:アラスカ・エア・グループの株は、この記事執筞時点で3.24%安の44.45ドルで取引を終えている。
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