韓国のオンライン小売市場での地位強化を狙い、Alibaba Group Holding Ltd.(NYSE:BABA)が韓国のテスコ(E-Mart Inc.)との合併に近づいているとの報道が出た。合意の価値は約40億ドル。
出来事: この提携により両社の電子商取引(EC)事業が統合され、Naver Corp.やCoupang Inc.(NYSE:CPNG) のような韓国のライバル企業に対抗できるようになる。現在、合意に向けた協議が続いており、今週中には発表される可能性もあるが、合意の最終確定までにもう少し時間を要するかもしれないとブルームバーグが報告している。
この合併提案は、アリババが中国の成長鈍化という課題に直面しながら、国際的なプレゼンスを拡大していくという戦略の一環として発表された。一方で、E-Martは、韓国の電子商取引(EC)分野で積極的な成長を遂げており、2021年には約30億ドルでeBay Inc.の(NASDAQ:EBAY)韓国のマーケットプレイスを運営する企業の支配的権益を取得している。
この件について、アリババもE-Martもまだコメントしていない。
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この出来事は、南朝鮮の消費者信頼が減少しつつあるという背景を受けて起こっている。このことは、尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領が戒厳令を発令し、その後に辞任を迫られるという政治的な不安定状況が韓国を不安定化させているといえる。
なぜ重要なのか: アリババとE-Martの間で行われる可能性のある合併は、アリババが自社の主要なEC事業に再び集中するという、大きな戦略の一部だ。 今年初め、アリババは自社の食料雑貨小売事業FreshippoやRT-Martなどのいくつかの消費者部門資産を売却する計画を発表した。 これにより、同社のJoe Tsai会長とEddie WuCEOのもとで非本質的で利益の出ない部門を手放すという戦略的な転換が実現されることになる。
さらに、アリババが韓国のアパレルブランドAbly Corpに7140万ドルを投資したことで、この企業を2024年における韓国の初めてのユニコーン企業に躍り出させることができた。この投資によって、Ably Corpの評価は10億ドルを超えるとされ、これは以前の評価から大幅に増加している。
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