警告の兆候が何度も現れており、株式市場にはバブルが形成される可能性がある。『ウォーレン・バフェット』(Warren Buffett) 指標は205%に急騰し、S&P500の先行き株価収益率は22を超えており、ドットコムバブル崩壊を予見したベテラン投資家ハワード・マークス氏が高い評価について警戒を呼びかけている。
出来事『ウォーレン・バフェット指標』は、株式市場の総時価総額とGDPを比較し、これによりウィルシャー5000指数の時価総額が算出される。
『ロングタームトレンド』によると、この比率は205.146%に急伸し、警鐘を鳴らしている。この指標は2000年のドットコムバブル崩壊前には約140%を記録し、2007年の金融危機前には約110%を記録した。つまり、現在の値はそれぞれの危機以前のレベルよりもはるかに高い。クライシス前の水準の何倍もの数値となっている。
同様に、25年前にドットコムバブルを予測した『オークツリーキャピタルマネジメント』(Oaktree Capital Management) 共同創設者兼共同会長であるマークス氏は、1月7日付の『バブルが心配だ』と題されたメモ『バブルが心配だ』で市場における「警告の兆候」について投資家に警告を発している。
マークス氏が「警告の兆候」として指摘したのは、市場の熱狂、高いS&P500の評価、進行中のAIの大騒ぎ、 ‘素晴らしい7社’ に対する依存度、およびインデックス投資のバイアスといったものだ。
投資家が高い評価で市場に参入する場合、その後の10年間にわたり利益が下がるというのが、マークス氏が自身のメモで引用したJPモルガンアセットマネジメント(JP Morgan Asset Management)の研究の結果だ。
マークス氏が自身のメモで引用したJPモルガンの研究によれば、投資家が1988年から2014年の324ヶ月の間に現在の評価(22倍)で市場に参入した場合、「10年間の収益率が常に2%増から2%減の間で推移している」(それぞれの危機前の10年間にわたる収益率の変動幅)というものだ。
マークス氏は、その他の兆候の中で「投資家が今日の市場の評価に無関心になることは明らかにありえない」と述べている。
株式市場の動き
トランプ政権の関税政策からの緊張と、FRBの利下げの一時停止が市場センチメントを形成
ウォートンスクールのファイナンス教授であるジェレミー・シーゲル(Jeremy Siegel)は、株式市場の動向は関税の継続期間に依存すると予測している。 「これらの関税が実行され、引き下げられない限り、株式市場が上昇するのは非常に難しい」と彼はポッドキャストで述べた。
シーゲルは、トランプの関税措置が経済に関するデータ以上の重要性を持ち、FRBの3月会合まで株価の動向を大きく左右するハズだと指摘した。
カーソンリサーチの最高市場ストラテジストであるライアン・デトリック氏は、一つのパターンを指摘している。 第1四半期にS&P500が12月の最低値を下回った場合、その年の株価は大抵マイナスとなった。 こういったケースでは、その年のS&P500は平均して0.2%下落している。
株価の動き S&P500を追跡するSPDR S&P500 ETF トラスト(NYSE:SPY)と、ナスダック100インデックスを追跡するInvesco QQQ トラストETF(NASDAQ:QQQ)は、ともに月曜日に上昇して終了した。SPYは0.68%上昇し、604.85ドル、QQQは1.21%上昇し、529.25ドルで終了したとBenzinga Proが伝えている。火曜日のプレイマーケットでは、SPYは0.28%下落し、QQQは0.45%下落している。 SPYのプレマーケットでの動きは、1日の取引を通じて変わる可能性がある。
最終結果