米国株式市場では、Edwards Lifesciences Corporation(NYSE:EW)が2022年2月9日の水曜日に投資家向けの年次カンファレンスで、構造心臓療法の持続的な長期成長と革新に向けた戦略を詳細に説明しました。
同社は、構造心臓ソリューションに特化しており、TAVR(経皮的大動脈弁置換術)とTMTT(経皮的僧帽弁/三尖弁療法)の技術パイプライン、財務指針、拡大する機会などを強調しています。
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CEOのBernard Zovighian氏は、TAVRとTMTT技術の進歩によって駆動される、2025年の8〜10%の売上成長が期待されるという強力なポイントを強調し、また同社の様々な製品、SAPIENバルブプラットフォーム、PASCAL、EVOQUEなどによる画期的な新しい製品によって患者ケアの向上への取り組みを強調しました。また、構造性心不全や大動脈逆流(AR)などの新領域も、将来の成長にとって重要な機会であると述べました。
主要な成長要因
- TAVR(経皮的大動脈弁置換術)は、2025年の売上で、比例通貨で年率5%から7%の成長を見込み、41億ドルから44億ドルを貢献すると予測されています。
- TMTT(経皮的僧帽弁/三尖弁療法)セグメントは、2025年に売上高の50%から60%の増加が予想され、売上の予測額は5億ドルから530億ドルです。
- EVOQUE僧帽弁およびPASCALシステムなどの技術が重要な役割を果たし、加えてSAPIEN M3の2025年半ばまでのCEマーク認証と、2026年の上半期までに行われる米国での承認が予想されています。
- 手術療法:Edwardsは、INSPIRISとKONECTのような画期的なソリューションを含むRESILIAポートフォリオの採用を拡大する予定です。新興市場は、これらの技術をグローバルに提供するための焦点です。
- Zovighian氏は、Cordella肺動脈圧センサーの米国での最新の承認を受けて、最近の構造性心不全の領域でのEdwardsの影響力の拡大も強調しました。
- 同社は、構造性心臓療法の幅広い範囲によって駆動される、2026年以降に始まるより強力な成長を予想しており、このための努力の一環として、1年あたりの平均売上成長率が10%、また1株当たりの利益成長率が2桁(中・上)になるよう目指しています。また、EARLY TAVRとPROGRESSプログラムによってもたらされる、単一桁の利益成長も期待されています。
- TMTTの拡大:2030年までに売上高20億ドルに寄与すると見込まれています。
- 新療法:構造性心不全やARなどの領域に焦点をあて、将来の成長を牽引する予定です。
財務見通し
- Edwardsは、2025年の総売上を56億ドルから60億ドルと予測しています。これに対してコンセンサス予測は59.1億ドルです。
- 調整後の1株当たり利益は、2025年にはコンセンサス予測の2.44ドルに対して2.40ドルから2.50ドルの範囲を予想しており、これには78%から79%の粗利が支えとなります。
- 同社は、2024年の売上高の8%~10%の比例通貨成長率に関するガイダンスを再確認しました。
株価の変動: 最終確認時点の水曜日、Edwards Lifesciencesの株価は73.15ドルで4.21%上昇しています。
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