アナリストのOmar Dessouky氏が、Electronic Arts Inc(NASDAQ:EA)の株式を「Buy」から「Neutral」に格下げし、プライスフォーキャストも170ドルから130ドルへ引き下げたと発表した。
PC/コンソールゲーム市場での売り上げが伸び悩むなか、アナリストは同社がプレイヤーとのエンゲージメントおよび消費を十分に捉えることができるとはもはや考えていないとのこと。
グローバルサッカーの動向に関するコメントから、ライブサービスの予約数が3億5000万〜4億5000万ドル減少したということが示唆されており、今期度のFCUT(FIFA Ultimate Team)は、おそらく昨年同期比で2桁の減少を記録し、経営陣も継続的な減少を見込んでいるとのこと。
アナリストによると、この減少の要因は不明であるとのこと。可能性としては、不十分な施策、休暇シーズンの影響(ホリデーシーズンの旅行など)、あるいはグローバルプレイヤー基盤の飽和といった構造的な問題が考えられる。
アナリストによると、FCカードが主要な成長ドライバーではなくなったことで、今後EAが業界をリードし、かつマージンを改善するのは難しいだろうとの見解が示されている。なぜなら、FCカードはEAの営業利益の約60%を占めており、おそらく同社で最も高いマージンを持つゲームであるUltimate TeamがFCの一部であるからだ。
昨日、同社は第3四半期の業績予報を1兆8830億ドルで発表し、2507億ドルの予想に対して低くとも1000億ドル以上もの差がついた。
アナリストは、2025年度と2026年度の1株当たり利益(EPS)予想をそれぞれ6.84ドルと6.78ドルに引き下げた(以前はそれぞれ7.86ドルと8.65ドル)ほか、FCが成長しないと仮定して、2026年度の成長率見通しも2%に縮小した。
アナリストは、第3四半期の業績に弱さを見せたという理由で、FCカードが長期的な減少期に入ったと仮定するのはまだ早いと考えている。その理由は、その減少が11月以降に突如として発生したように見えるという点が挙げられる。なぜなら、これには季節要因が影響している可能性があるからだ。FCUTの導入以降、モネタリゼーションは着実に改善してきており、FCプレイヤー基盤も比較的安定している。
アナリストは、2月に予定されている四半期決算電話会議で、FCの弱点の原因についてのさらなる説明を待っている。
130ドルという株価予想は、1株当たり6.78ドルの2026年度EPSを19倍(前回は21倍)と評価したものだ。
株価の騰落:最終取引時点で、EAの株価は16.9%下落の118.28ドルで推移している。
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